介護保険制度2015年の改正【ケアマネ実務研修受講試験の受験要項の見直し】
はじめに
平成26年6月18日の介護保険法の一部改正では、介護支援専門員(ケアマネ)の資質向上が重要なテーマとなっています。今回は実務研修受講試験の受験要件の見直しについてご説明していきましょう。
実務研修受講試験とは
ケアマネージャーになるためには、試験を受けなければなりません。
その試験のことを「(介護支援員)実務研修受講試験」と呼んでいます。
なんだかわかりにくい名称ですが、要はケアマネになるための試験です。
試験は年に1回行われ、2014年度の合格率は19.16%でした。ケアマネになるためには、この試験に合格した上で、所定の実務研修にすべて参加しなければなりません。
受験要件の見直し
先の介護保険制度改正にともなう省令では、このケアマネ試験を受験するための要件が見直されることになりました。
旧来の要件と比較しながら見ていきましょう。
まず、旧来の受験要件は、①保健・医療・福祉に係る法定資格保有者(※)で実務経験5年、②相談援助業務従事者で実務経験5年、③介護等の業務従事者であって実務経験5年または10年となっています。
これが改正後は、①の法定資格保持者および②の相談援助業務従事者(生活相談員や支援相談員など)で実務経験が通算5年以上となりました。
大きな違いは、「(法定資格保有者ではない)介護等の業務従事者」が要件から外れたということです。
それまでは、社会福祉主事任用資格者やホームヘルパー2級所持者であれば5年以上、それ以外であれば10年以上介護業務に従事した経験があれば、試験を受けることができました。
しかし、改正後は猶予期間(2017年まで)を経て、2018年から試験を受けることができなくなります。
※法定資格とは、医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、介護福祉士、義肢装具士、栄養士など
見直しの理由は?
ケアマネージャーは地域包括ケアシステムの中で、利用者の状況やニーズを的確に把握し、様々な機関と連携を図っていかなければならない役職です。
そのため、介護保険や介護サービスに関する知識だけでなく、医療・保健・福祉などの幅広い職種との連携に必要な深い知識を持っていることが求められています。
同時に、制度の主人公である利用者からの相談援助を受けることが業務の入り口となるという側面が大きいため、引き続き生活相談の実務経験者はそのまま受験資格を有することになりました。
介護の現場からケアマネを目指す人には負担が増えますが、ケアマネには高度な資質や専門性が求められており、その向上を図ることが今後の介護分野においてとても重要だと考えられているのです。
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