介護保険制度2015年の改正【主任介護支援専門員に更新制の導入】
主任介護支援専門員とは
2006年の介護保険制度改正で、新たに創設された「主任介護支援専門員」、通称「主任ケアマネ」。
これは、ケアマネの中でも特にリーダー的な役割を果たす役職で、ほかのケアマネさんたちをまとめ、ケアマネジメントが上手く進められるように調整する役割を担います。
主任ケアマネがいることで、日常の業務等について相談しやすくなったというアンケート結果も出ており、とても重要な仕事です。
地域包括支援センターや特定事業所加算を取得するような一定の条件下の事業所では、この主任介護支援員を配置しなければならないという規定もあり、サービス現場によっては必須の資格となります。
どうやってなるの?
では、ケアマネの資格があれば誰でもなれるのかというと、そうではありません。
5年以上の実務経験がまず必要で、その間には更新研修を受けなければなりません。
つまり、所定の更新研修課程Ⅰ、Ⅱを経ることが必要です。この更新研修は2016年度から88時間となりました(それまでは53時間)。
そのうえで、さらに「主任介護専門員研修」を受けなければなりません。
この主任ケアマネになるための研修は、平成28年度から70時間となりました(それまでは64時間)。
更新制の導入
主任研修の時間が延びることに加えて、「主任介護支援専門員」の資格についても更新制が創設されました。
今までは一度主任ケアマネになれば、ずっとその資格のままだったのですが、一定期間ごとに更新しなければならなくなったわけです。
そのため、新たに主任介護支援専門員更新研修が創設され、2016年度から5年ごとに46時間の研修を受けることになりました。
この更新研修では、介護保険制度や地域包括ケアシステムについての最新の動向にかかわる講義や、主任ケアマネとしての実践の振り返りや指導・支援にかかる実践演習が行われています。
なぜ更新制が取り入れられたのか
高齢化が進み、介護保険の利用者はますます増えています。
高齢者が地域の中でできるだけ自立して生活していくことを支援するためにも、適切な介護サービスを利用することが大切です。
ケアマネージャーは利用者の心身の状況や家族の介護状況を正確に把握し、医療職をはじめとする多職種と調整・連携を図っていかなければなりません。
そのためにはより専門的なマネジメントができるケアマネージャーの育成が必要です。
そうした中で、主任ケアマネは、後進のケアマネージャーの指導・サポートにあたりながらケアマネジメント技能の向上に寄与することが強く求められます。その主任ケアマネに更新制を導入することで、その時々の最新のケアマネジメント技能や制度状況に精通したうえで、より質の高いサービスを提供できる人材のすそ野を広げていくことが期待されているわけです。
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