介護ソフトのシェアランキング!注意点やシステムの選び方も解説



介護ソフトを新しく導入したい・乗り換えたいと考えている事業者の皆様は、ソフトを比較検討するために情報収集を進めていらっしゃることと思います。
情報収集をする中で、「どの介護ソフトが一番選ばれているの?」という疑問からシェア率やランキングを調べているのではないでしょうか。シェア率やランキングが高いということは、「機能」や「料金」、「使い勝手」など何かしら選ばれる理由があるので、介護ソフト選びの参考になる情報です。
この記事では、介護ソフトの新規導入や乗り換えを検討している事業者の皆様に向けて、介護ソフトのシェア率のランキング、比較サイトやシェアランキングを見る上での注意点や、介護ソフトの選定・導入の流れなどについてご紹介していきます。

介護ソフトランキング

目次

介護ソフト(介護保険請求・記録ソフト)のシェア率ランキング

それでは、実際に介護事業所が利用している介護ソフトを見ていきましょう。ここでは、三菱総合研究所が行った 「自身の介護情報を個人・介護事業所等で閲覧できる仕組みについての調査研究」における介護ソフトの導入状況の結果をご紹介します。
ご紹介する内容は令和3年度時点のものですので、ご了承の上、ご覧ください。

【利用している介護業務等支援ソフトウエア(上位30社を抜粋)】

No. カテゴリー名 n(n=1421) %
1 ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社) 407 28.6
2 ワイズマンシステムSPシリーズ(株式会社ワイズマン) 319 22.4
3 カイポケ(株式会社エス・エム・エス) 119 8.4
4 HOPE LifeMark-WINCAREシリーズ(富士通株式会社) 70 4.9
5 CARE KARTE(株式会社ケアコネクトジャパン) 58 4.1
6 カナミック(株式会社カナミックネットワーク) 45 3.2
7 けあ蔵(株式会社KDDIエボルバ) 42 3.0
8 寿(株式会社 ソフトサービス) 34 2.4
9 福祉の森(株式会社日立システムズ) 25 1.8
10 ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社) 19 1.3
11 Flowers NEXT(株式会社コンダクト) 18 1.3
12 Blue Ocean Note(株式会社日本ケアコミュニケーションズ) 18 1.3
13 ファーストケア(株式会社ビーシステム) 16 1.1
14 Quickけあシリーズ(株式会社ファティマ) 15 1.1
15 SuisuiRemon(セントワークス株式会社) 14 1.0
16 ケア樹(株式会社グッドツリー) 14 1.0
17 絆 高齢者介護システム(株式会社アイパス) 13 0.9
18 iBow(株式会社eWeLL) 13 0.9
19 楓シリーズ(株式会社ソフトウェア・サービス) 13 0.9
20 すこやかサン(株式会社EMシステムズ) 12 0.8
21 楽すけ(ニップクケアサービス株式会社) 10 0.7
22 介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント) 10 0.7
23 かがやきぷらんシリーズ(株式会社NTTデータ関西) 10 0.7
24 ケア記録アプリ(株式会社介護サプリ) 10 0.7
25 福祉見聞録シリーズ(株式会社東経システム) 10 0.7
26 介護伝送ソフト(公益社団法人 国民健康保険中央会) 9 0.6
27 i-MEDICシリーズ(株式会社レゾナ) 8 0.6
28 KitFit SilverLand(都築電気株式会社) 8 0.6
29 Smileシリーズ(プラスワン) 7 0.5
30 トリケアトプス(岡谷システム株式会社) 7 0.5

出典: 三菱総合研究所 令和3年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金「自身の介護情報を個人・介護事業所等で閲覧できる仕組みについての調査研究」

シェア率が高い介護ソフトを選ぶメリット

シェア率が高い介護ソフトを選ぶメリットには、以下のようなものが挙げられます。

シェア率が高い介護ソフトを選ぶデメリット

反対に、シェア率が高い介護ソフトを選ぶデメリットは、以下のようになります。

介護ソフト(介護保険請求・記録ソフト)のランキングを見て選ぶ際の注意点

介護ソフトを比較・検討する際に、介護ソフトランキングは事業者の皆様にとって重要な情報の一つになってくると思います。そうしたサイトに掲載されているランキングからソフトを選ぶ際は、以下のポイントに気を付けましょう。

それでは、介護ソフトのランキングから選ぶ際の注意点について、一つずつ詳しく見ていきましょう。

注意点①ランキング作成日(いつ時点の情報なのか?)

介護ソフトの価格や機能が変更される可能性もあることから、ランキングは調査する時期によって変動します。最新の情報が反映されているのか確認した上で、ソフト選びの参考にしましょう。

注意点②複数のサイトを比較

一つのランキングサイトだけでそのソフトへの評価を決めるのではなく、客観的で正確な情報を得るためにも、いくつかのサイトを見比べてみることが大切です。例えば、複数のサイトで同じように高い評価を得ていた場合、その評価が正確な可能性は高まります。

注意点③口コミの数・信頼性

多くのランキングサイトには、口コミによる評価付けや実際の口コミが掲載されています。口コミは介護ソフトを比較検討する上で重要な要素ではありますが、「口コミの数による評価の偏り」と「口コミを投稿している事業所の状況が自事業所と近いのか?」という点で注意が必要です。

注意点④ランキングの基準(何のランキングなのか?)

介護ソフトを比較しているランキングサイトは複数存在しますが、必ずしも介護ソフトの順位が一致しているわけではありません。これは、介護ソフトを順位づけするにあたって、評価基準が違うということが要因となっています。ご自身の事業所に最適なソフトを選ぶためにも、ランキングを見る際には、「シェア率」、「口コミの満足度」、「料金」、「機能の充実」など、どのような基準のランキングなのかを確認しましょう。

介護ソフト(介護保険請求・記録ソフト)の選び方のポイント

ご自身の事業所にあった介護ソフトを導入するために、以下のポイントに注意をしながら、ソフトを比較・検討していきましょう。

解決したい課題を明確にする

介護ソフトを導入・乗り換えしようとしてソフトの情報収集を始めると、様々なソフト会社があり、機能や価格も多様なことから、どのソフトを選べばいいのか迷ってしまうと思います。
まずは、やみくもにソフトを調べるのではなく、ご自身の事業所における困りごとや解決したい課題をはっきりさせることから始めましょう。
例えば、

といった課題が考えられます。

必要な機能を洗い出す

事業所における課題や困りごとを明確にしたら、その課題を解決するために必要となってくる介護ソフトの機能を洗い出してみましょう。
例えば、「国保連や利用者様への請求業務に時間がかかる」ことを解決したいならば、請求データの作成や伝送を効率化するための機能が必要になってきます。また、それに加えて「職員の勤怠管理を紙で行っているため、給与計算ミスが発生しやすい」ことも解決したいとなると、勤怠管理と給与計算が連動している機能も必要なことが分かります。
また、「絶対に必要な機能」と「あったら良い機能」を分けてリストアップすると考えが整理できるので良いでしょう。

ソフトを比較する際は多角的な情報収集を行う

最低限必要な機能が分かったら、そういった機能を搭載している介護ソフトを実際に探してみましょう。ソフトを比較する際には、より正確な情報を得るためにも、以下のように多角的な情報収集をすることが大切です。

介護ソフトの比較のポイント

介護ソフトの比較方法や比較のポイントについて、 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

無料体験・デモンストレーションを行う

比較検討を行った結果、いくつかの介護ソフトが導入候補に上がってくるかと思います。それらのソフト会社がデモンストレーションや無料体験期間を設けている場合は、ぜひ活用しましょう。
現場の職員と一緒にソフトを実際に触ってみることで、使いやすさや必要な作業量などを確認することができます。

現場の職員の意見を取り入れる

無料体験まで行ったら、あとは導入するソフトを決定するだけです。ソフトを導入する決定権は経営者や管理者の皆様が持っていると思いますが、ソフトを実際に使っていくのは現場の職員です。ですから、導入するソフトを使いこなし、現場の業務改善を進めていくためにも、職員の意見を取り入れましょう。

主な介護ソフト(介護保険請求・記録ソフト)10選

冒頭でご紹介したように介護ソフトを提供している企業は多くありますが、今回は10社についてご紹介していきます。(カイポケより以下は五十音順)

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

カイポケは、利用者情報管理、介護計画書の作成、介護記録の作成から国保連請求・利用者負担金の請求まで一気通貫で行うことができるクラウド型の介護ソフトです。
費用対効果の良さにご満足いただき、全国46,300以上の事業所に選ばれています。※
※ 2023年7月時点。2023年3月期第2四半期より、障害福祉サービス事業所のカウント方法を介護事業所のカウント方法と統一。

参考(2023年10月4日): https://ads.kaipoke.biz/

カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

クラウド型介護ソフト・介護システムで地域包括ケア実現に不可欠な医療・介護の多職種間連携機能を提供するカナミックネットワーク。全国で約40,500の事業所、約197,000名にご利用いただき、多職種連携・他法人連携では導入地域数実績トップクラス。在宅医療と介護の地域連携はカナミックにお任せください。

引用(2023年10月4日): https://www.kanamic.net/

CARE KARTE(株式会社ケアコネクトジャパン)

CARE KARTE(株式会社ケアコネクトジャパン)

CAREKARTEは約14000事業所への導入実績あり。介護保険~総合支援まで幅広いサービスをカバー。ナースコールやセンサーとも連携可能な介護ソフト・介護システムです。

引用(2023年10月4日): https://www.carekarte.jp/carekarteabout/

けあ蔵(アルティウスリンク株式会社)

けあ蔵(アルティウスリンク株式会社)

『けあ蔵』はクラウド方式採用で、どこのメーカーの介護請求ソフトで作成されたものでも国保連への伝送処理ができます。介護報酬請求をシンプルかつリーズナブルに実現できるアルティウスリンク株式会社が提供する介護システムです。

引用(2023年10月4日): https://carezou.jp/index.html

寿(株式会社 ソフトサービス)

寿(株式会社 ソフトサービス)

福岡・山口・佐賀・東京・千葉・神奈川・埼玉で医療・福祉システムを販売・導入する当社ソフトサービスライフケアは、医療・介護分野の最適なソフトウェアと親切なサービスをお客様にご提供させていただいております。

引用(2023年10月4日): https://fukushi.soft-service.co.jp/

ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)

ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)

介護ソフト「ナーシングネットプラスワン」は使いやすさにこだわったクラウド型介護ソフトです。全国6,000件以上の事業所様に導入いただいています。新規ご登録のお客様は2か月無料でお試し可能。ソフトから国保連伝送。介護事務作業の効率化をしっかりサポートします。

引用(2023年10月4日): https://www.nn-kaigo.jp/

福祉の森(株式会社日立システムズ)

福祉の森(株式会社日立システムズ)

「福祉の森」は高齢者や障がい者をはじめ、さまざまな人々の生活を支えている介護施設・障がい者支援施設事業者さまの事務処理や介護・福祉スタッフの作業を支援する業務管理システムです。日立システムズの持つ介護施設、障がい者支援施設向けの関連サービスと連携することで入居者のケアとサービス向上により一層に力を注ぐことができます。

引用(2023年10月4日): https://www.hitachi-systems.com/ind/fukushinomori/

ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)

ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)

NDソフトウェアは72,000を超える介護、障がい福祉事業者への導入実績を誇る業界トップシェア。端末や音声での記録、センサー連携やインカムなどで業務効率化をサポート。

引用(2023年10月4日): https://www.ndsoft.jp/product/next/

HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)

HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)

地域包括ケアシステムの構築や介護人材の確保、ビジネス強化の必要性など、介護現場には多くの課題が存在します。
HOPE LifeMark-WINCAREは、「様々な課題を解決し、介護の現場にイノベーションを」をコンセプトにお客様に最適なソリューションをお届けします。

引用(2023年10月4日): https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkwincare/

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

ワイズマンでは、医療・介護・福祉の分野に特化したソフトウェア開発のパイオニアとして、企画から開発、販売、サポートまでワンストップソリューションで展開しています。豊富な実績とノウハウを生かし、医療施設から介護事業所まで、お客様の幅広いニーズに応えるトータルソリューションをご提供します。

引用(2023年10月4日): https://www.wiseman.co.jp/

介護ソフト(カイポケ)の導入・乗り換えをした事業所の声

カイポケは全国46,300以上の事業所に導入していただいている記録から請求まで一気通貫で行うことができる介護ソフトです※。ここでは、多くの事業所に選んでいただいているカイポケを実際に導入した事業所の皆様の声をご紹介していきますので、ぜひソフト選びのご参考にしてください。
※2023年7月時点。2023年3月期第2四半期より、障害福祉サービス事業所のカウント方法を介護事業所のカウント方法と統一。

カイポケ管理画面

通所介護事業所のカイポケ利用者様の声

以前使っていたソフトでは請求機能しか利用していなかった。オプションで記録機能を追加することも検討したが、見積をしたら5年契約かつ高額になってしまい、「とても払える金額ではない」と断念した。その中で、カイポケならタブレットで記録ができると知り、無料体験の申込をした。
カイポケを導入後の一番の変化は、記録にかかる手間と時間の削減。手書きで記録をしていたころは記録しているだけで午前中が終わってしまい、午後も書ききれなかった記録を書き続けていたが、カイポケ導入後は午前も午後もそれぞれ30分程度で記録が終わっている。利用者様に関わる時間も増え、アプリを使って撮影した写真を連絡帳に載せたり、施設内に皆さんが行事やレクリエーションを楽しんでいる様子が掲示できるようになったりして嬉しい。

居宅介護支援事業所のカイポケ利用者様の声

もともと使っていたソフトは利用料金が高く、国保連への伝送機能を付けるとさらに追加料金がかかるということで、ソフトの変更を検討していた。カイポケは価格が安く定額制であることや、無料体験をしてみたときに機能がシンプルで操作がしやすいことが決め手になり、カイポケを導入した。
もともと行っていた訪問介護に加えて居宅介護支援も始めたが、料金が安いため、2つのサービスでカイポケを使ってもコストを抑えることができた。

訪問介護事業所のカイポケ利用者様の声

カイポケを導入して紙記録からスマートフォンでの記録に変わったことに伴い、記録の手間とヘルパーへの情報共有の方法が大きく変わった。今までは訪問内容の記録に加えて、情報共有用の記録と給与計算用の記録と1回の訪問で3枚の用紙を書いていたが、それが1度の入力で完結するため、ヘルパーの負担が減った。また、ヘルパー同士も他の人がどの様に記録を書いているのかを確認することで情報共有ができている。
14名のヘルパーがいるが、みなさん大体1、2回スマホ記録を使ってみると慣れてきていた。75歳のヘルパーが2人いるが、2人とも変化についてきてくれて、今ではスマホを使いこなせている。

まとめ

この記事では、介護ソフトのランキングサイトの評価基準や利用する際の注意点、介護ソフトの選び方などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
介護ソフトは、記録や計画書作成、国保連合会や利用者様へのレセプト作成など介護事業所における事務業務全般で使用します。
このコンテンツを参考に、ランキングサイトや比較サイトから適切な情報を得て、より皆様の事業所に合った介護ソフトを選びましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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