介護請求ソフトのおすすめと選び方|国保連請求ソフトとの違いを比較

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介護事業所の運営において、毎月の介護保険請求(レセプト)業務は避けて通れません。
しかし「請求業務に時間がかかる」「返戻が発生して入金が遅れないか心配」といったお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

こうした請求業務を効率化するのが、介護請求ソフト(介護保険請求システム)です。
この記事では、介護請求ソフトの機能や国保連請求ソフトとの違い、比較・選び方のポイント、主なソフトの一覧などをわかりやすく解説します。
介護請求ソフトの導入や乗り換えを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

介護請求ソフト(介護保険請求システム)とは?

介護請求ソフト(介護保険請求システム)とは、利用者の基本情報やサービス提供実績を入力することで介護報酬の請求金額を計算し、国民健康保険団体連合会(以下、国保連)へ提出する介護給付費請求書・介護給付費明細書を作成できるソフトです。
また、一般的な介護請求ソフトには、利用者負担分の請求書を発行する機能もついています。

介護報酬を請求する際は、国保連に対して電子請求(インターネット伝送もしくは電子媒体等)が原則となるため、介護請求ソフトには大きく「請求金額を計算する機能」と「請求データを伝送する機能」が備わっています。
詳細な機能は各社で異なりますが、介護請求ソフトを活用することで請求業務を効率化し、ミスを減らすことができます。

介護報酬(国保連)請求の仕組み

介護請求ソフトを理解するうえで、まず介護報酬請求の基本的な仕組みをおさえておきましょう。

介護サービスを提供した事業所は、利用者の負担割合に応じて費用の1〜3割を利用者へ請求し、残りの7〜9割を国保連へ請求します。
国保連は保険者である市町村から委託を受け、審査・支払いを行っています。
国保連への請求では、介護給付費請求書・明細書などの書類(データ)を作成し、サービス提供月の翌月1日から10日までにインターネット回線を通じて伝送します。
請求した介護給付費は、審査を経て、サービス提供月の翌々月25日前後に入金される流れです。

介護報酬請求の詳しい流れや、返戻・過誤・月遅れ請求への対応について、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

介護請求ソフトの主な機能

ここからは、介護請求ソフトに搭載されている主な機能を、請求業務の流れに沿ってご紹介します。

請求金額の自動計算(単位数・加算・減算・区分支給限度基準額の管理)

介護請求ソフトには、利用者情報とサービス提供実績を入力することで、介護報酬の請求金額を自動で計算する機能があります。
基本報酬の単位数はもちろん、各種加算・減算の適用や区分支給限度基準額の管理も行えるため、計算ミスを防ぐことができます。
また、介護記録と連動する介護請求ソフトを使えば、介護記録に入力した実績データが請求データへ自動的に反映されるため、転記する手間がなくなります。

介護給付費請求書・明細書・給付管理票の作成

計算した内容をもとに、国保連へ提出する介護給付費請求書・明細書を作成する機能があります。
居宅介護支援事業所であれば、給付管理票の作成機能もあります。

国保連への伝送(電子証明書、伝送通信)

作成した請求データを、インターネット回線を通じて国保連へ伝送する機能があります。
伝送には本人確認のための電子証明書が必要となりますが、クラウド型の介護請求ソフトの中には、そのソフトから直接伝送(代理人請求)できるものがあり、その場合は電子証明書の取得が不要になります。
また、伝送後に国保連から届く審査結果や支払通知などを受信する機能もあります。

利用者負担金の請求書発行・入金管理

国保連への請求だけでなく、利用者負担分(1〜3割)の請求書を発行する機能もあります。
口座振替用のデータ作成機能や入金管理機能までついている介護請求ソフトもあり、そのようなソフトを使うと、利用者ごとの請求・入金状況を一元的に管理できます。

エラーチェック・返戻対策機能

介護給付費明細書の記載内容に不備があると、国保連から書類が差し戻される「返戻」となり、介護給付費の支払いが遅れてしまいます。
多くの介護請求ソフトには、伝送前に入力内容の不備や加算の組み合わせの誤りを検知するエラーチェック機能が備わっており、返戻のリスクを減らすことができます。

国保連請求ソフトと民間の介護請求ソフトの違い

介護報酬の請求に使うソフトには、大きく分けて国民健康保険中央会(以下、国保中央会)が提供する「国保連請求ソフト」と、民間企業が提供する「介護請求ソフト」の2種類があります。
それぞれの違いを見ていきましょう。

国保連請求ソフトとは(簡易入力ソフト、伝送通信ソフト)

国保連請求ソフトとは、国保中央会が提供する「簡易入力ソフト」と「伝送通信ソフト」をあわせた呼び方です。
簡易入力ソフトは、利用者情報などを入力して国保連へ提出する請求データ(介護給付費請求書・明細書、給付管理票)を作成するソフトです。
伝送通信ソフトは、作成したデータを国保連へ伝送し、審査結果や通知を受信するためのソフトです。
請求データの作成と伝送に特化しており、機能はシンプルです。

国保連請求ソフトの導入の流れやメリット・デメリット・おすすめについて、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

違い①料金

国保中央会の国保連請求ソフトは、ソフト利用料60,000円と電子証明書の発行料13,200円が必要で、合計73,200円(税込)がかかります。
月額料金は発生しませんが、電子証明書の有効期限は3年のため、3年ごとに更新費用が必要です。
また、介護報酬改定のタイミングで単位数マスタの購入が必要になります。

一方、民間の介護請求ソフトの料金は月額数千円から数十万円までさまざまです。
機能やサービス種別、事業所数、ユーザー数などによって料金に大きな差が出ます。

介護ソフトの料金体系や相場・料金比較のポイントについて、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

違い②機能

国保中央会の国保連請求ソフトは、国保連への請求データの作成・伝送に機能が特化しており、利用者負担金の請求・入金管理などの機能や介護記録、計画書作成といった機能は備わっていません。
そのため、国保連請求ソフトを使う場合は、これらの業務を別のソフトなどで管理する必要があります。

民間の介護請求ソフトは、国保連への請求・伝送に加えて、利用者情報の管理・利用者負担金の請求・入金管理など、事業所の請求業務全般に対応しています。
また、記録や計画書の作成・管理機能なども含めた介護事業の事務業務全般を効率化できる「総合的な機能がある介護ソフト」が主流になっています。

国保連請求ソフトと民間の介護請求ソフトを比較

両者の違いを表にまとめると、以下のとおりです。

項目 国保中央会の国保連請求ソフト 民間の介護請求ソフト
料金 初期費用60,000円(月額無料) 月額数千円〜。
初期費用はソフトによって異なる
電子証明書 必要(13,200円、有効期限3年) 不要な場合もある
提供形態 インストール型 クラウド型・インストール型
機能 国保連への請求データの作成・伝送に特化 請求(国保連・利用者負担)に加え、利用者管理・記録・入金管理など多機能
法改正対応 手動(単位数マスタ) 自動・手動

国保連請求ソフトは、新規事業所や小規模事業所を中心に導入されています。
機能がシンプルなため、請求業務だけでなく、記録から請求まで一元的に効率化したい場合は、民間の介護請求ソフトに乗り換える事業所が多いです。

介護請求ソフトを導入するメリット

介護請求ソフトを導入することで得られる主なメリットは、以下のとおりです。

請求書作成の効率化

利用者の基本情報や実績を入力すれば請求金額の計算から請求書の作成までを一貫して行えるため、毎月の請求業務にかかる時間を短縮できます。

転記ミス・返戻リスクの低減

記録から実績の転記が不要になり、入力ミスを減らせます。
また、入力ミスや基本情報と加算の組み合わせが間違っている場合にエラーを表示してくれる機能がついているものもあるため、返戻のリスクを減らせます。

データ管理の一元化

請求書・明細書などをデータで保管できるため、書類管理の負担を軽減できます。
また、必要な情報の検索も容易になります。

介護請求ソフト・システムの比較・選び方のポイント

自社に合った介護請求ソフトを選ぶために、比較・検討時に確認しておきたいポイントを整理します。

介護請求ソフトは人気のあるソフトを選びましょう!

介護請求ソフトを選ぶ際は、人気のランキングなどを参考にするとよいでしょう。

介護ソフト選びのポイントとして、シェアランキング、比較、おすすめの介護ソフトをこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

介護請求ソフト・システムの一覧

ここでは、代表的な介護ソフトとその運営会社を一覧でご紹介します(五十音順)。
また、国保連への請求データの作成機能(請求機能)、伝送機能の有無も記載します。

※本ページに記載されている介護ソフトの情報は、2026年9月4日時点の各社の公開情報をもとに作成しております。仕様等の変更により記載内容が最新と異なる場合がありますので、詳細は各社の公式サイトにてご確認ください。

※各記号の詳細

ソフト名 社名 請求機能 伝送機能
iBow 株式会社eWeLL ○ △
i-MEDIC Plus 介護 株式会社レゾナ ○ 不明
at home看護Mobile 株式会社アポロシステム ○ 不明
いきいき訪看・いきいき訪問リハ いきいきメディケアサポート株式会社 ○ △
えがおシリーズ 株式会社カーネル ○ 不明
エスクラウド サンテン株式会社 ○ 不明
FTCare-i 株式会社エフトス △ △
介護エイド アトラス情報サービス株式会社 ○ ○
介五郎 株式会社インフォ・テック ○ △
介舟ファミリー 株式会社日本コンピュータコンサルタント ○ ○
カイポケ 株式会社エス・エム・エス ○ ○
楓シリーズ 株式会社ソフトウェア・サービス ○ 不明
カナミック 株式会社カナミックネットワーク ○ △
かんたん介護ソフト 株式会社LITALICO ○ ○
絆Core 株式会社内田洋行 ○ 不明
希望 PLUS シリーズ エーケービジネス株式会社 ○ △
Quickけあ2 株式会社ファティマ ○ △
CARE KARTE 株式会社ケアコネクトジャパン ○ △
ケア樹 株式会社グッドツリー ○ ○
ケアキャロッツ 株式会社キャロッツシステム ○ △
ケアマザー 株式会社ノエシス ○ △
ケアマネくん 株式会社日本ケアコミュニケーションズ ○ ○
ケアマネっ子 株式会社エフワン ○ △
CareWORKS21 株式会社テクノプロジェクト ○ △
CoCo Nurse 株式会社日本ケアコミュニケーションズ ○ ○
寿 株式会社南日本情報処理センター ○ 不明
SuisuiRemon セントワークス株式会社 ○ ○
すこやかサン 株式会社EMシステムズ ○ 不明
SmileOne 株式会社プラスワン ○ 不明
ダンソフトウェア ダンソフトウエア株式会社 ○ 不明
トリケアトプス 岡谷システム株式会社 ○ ○
ナーシングネットプラスワン 株式会社LITALICO ○ ○
ナビケアPlus 株式会社ナビテック ○ △
はやまる ベストリハ株式会社 ○ ○
ファーストケア 株式会社ビーシステム ○ △
福祉見聞録 株式会社東経システム ○ 不明
福祉の玉手箱 岡山中央システムズ株式会社 ○ △
福祉の森 株式会社日立システムズ ○ △
福祉物語 南日本ソフトウェア株式会社 ○ △
FlowersNEXT 株式会社コンダクト ○ △
ほのぼのNEXT NDソフトウェア株式会社 ○ △
ほのぼのmini2 株式会社日本ケアコミュニケーションズ ○ ○
HOPE LifeMark-WINCARE 富士通株式会社 ○ △
MAPs for NURSING CARE 株式会社EMシステムズ ○ ○
まもる君クラウド 株式会社インタートラスト ○ △
ゆう!ケア 株式会社フォーエヴァー ○ △
楽すけ ニップクケアサービス株式会社 ○ △
楽にネット 情報化支援サービス株式会社 ○ 不明
楽々ケアクラウド 有限会社システムプラネット ○ ○
らくらくケアストーリー 株式会社エムエスシー ○ ○
Rely Ⅲ 株式会社アール・シー・エス ○ 不明
ワイズマンシステムSP 株式会社ワイズマン ○ 不明

おすすめの介護請求ソフトは『カイポケ』

数ある介護請求ソフトの中でも、請求業務の効率化と事業所運営の幅広いサポートを両立できるソフトとして、カイポケがおすすめです。

カイポケをおすすめする理由

カイポケは、利用者情報の管理や介護記録の作成から、国保連請求・利用者負担金の請求までを一気通貫で行えるクラウド型の介護ソフトです。
日々の記録が請求実績へ自動で連動するため、転記の手間や返戻のリスクを減らすことができます。
国保連請求に使用する電子証明書は不要、初期費用無料、法改正にも無料でアップデートの対応をしています。

カイポケについて、こちらから詳しい資料を請求できます。

カイポケを導入したお客様の声①通所介護事業所

導入した理由

開業当初は請求業務を効率化するために介護ソフトを導入した。
しかし、請求業務以外の業務も効率化したいと思い、カイポケの導入を検討した。

導入後の効果

請求についても、タブレットから実績を反映できるようになったため、3日かかっていた作業が1〜2時間ほどで済むようになった。

※参考:請求業務以外の業務も効率化したいと思い、カイポケの導入を検討しました。

カイポケを導入したお客様の声②通所介護事業所

導入した理由

以前のソフトは記録と実績のデータが安定して連動せず、実績を照らし合わせる確認作業に手間がかかっていたため、乗り換えを検討した。
無料体験で感覚的に操作できる分かりやすさを実感し、練習で作った請求データがうまくできたこともあり「本格的に導入しよう」と判断した。

導入後の効果

記録が実績と連動することで登録漏れがなくなり、通所介護・総合事業・訪問看護の請求業務をまとめて行えるようになり、請求作業が2日間ほどで完了。
利用者への請求も、以前は半日かかっていた作業が15分で完了するようになった。

※参考:記録と実績の連動で業務が効率化!通所介護と訪問看護の相乗効果を創出

カイポケを導入したお客様の声③福祉用具貸与事業所

導入した理由

帳票を用いて請求を行っていたが、利用者数が増えるのに伴い、毎月の実績や請求業務に多大な時間を費やしていたため。
他のソフトの導入も検討していたが、高額のため導入することができずにいた。

導入後の効果

月末の実績作成や国保連への請求・利用者様への請求が一体でできるため、月間の業務時間が約3分の1になり、他の業務をすることができるようになった。

※参考:今月の業務時間が3分の1に削減!

よくある質問(FAQ)

Q. 介護ソフトと介護請求ソフトは何が違いますか?

A. 介護ソフトは、記録・シフト管理・ケアプラン作成・請求など事業所の業務全般を支援するソフトの総称です。介護請求ソフトは、そのうち国保連・利用者への請求に関わる機能を搭載しているソフトを指します。

Q. 無料で使える介護請求ソフトはありますか?

A. 民間のソフトの中には、無料で利用できるものもあります。ただし機能やサポートに制限を設けている場合があるため、無料でどこまでの機能が使えるのか、どの機能を使うと料金がいくらかかるのかといったことに注意しましょう。

Q. 障害福祉サービスの請求にも対応していますか?

A. すべての介護請求ソフトが障害福祉サービスに対応しているわけではありません。ソフトによっては、介護保険だけでなく障害福祉サービスの請求に対応しているので、対応事業を確認しましょう。

まとめ

介護請求ソフト(介護保険請求システム)は、介護報酬の計算から国保連への伝送、利用者への請求までを効率化し、返戻のリスクを減らすためのソフトです。
国保連請求ソフトと民間のソフトは料金・機能に違いがあるため、事業所の規模や重視するポイントに応じて選ぶとよいでしょう。

ここでご紹介した内容が、介護請求ソフトの比較・選び方の参考となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社エス・エム・エス

カイポケメディア編集部

カイポケメディア編集部には、看護師や社会福祉士をはじめ、介護事業所の運営経験者、介護ソフトの導入サポート経験者など、幅広い知見を持つメンバーが在籍しています。
制度と現場の実務に精通した視点から、介護事業所の開業、日々の業務効率化、経営改善に役立つ情報を発信しています。

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