介護現場へタブレットを導入するメリットと活用方法を解説!



介護事業者の皆様の中には、ICT化の一環として現場へのタブレットやスマートフォンの導入を検討しているのではないでしょうか?
その中で、「どうやってタブレットを選べばいいの?」や「現場の職員にタブレットを活用してもらうためにはどうすればいいの?」、「タブレットとスマートフォン、どちらを導入したらいいの?」といった悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、介護現場にタブレットを導入するメリットとタブレットの活用方法、タブレットを選ぶ方法などについてご紹介していきます。

介護ソフトipad

目次

介護現場・施設での記録業務にタブレットを導入する目的とは?

介護現場でタブレットを導入する目的は、ケア記録を効率的に作成したり、ケア記録から他の書類への転記をなくすことです。
そして、ケア記録を効率的に作成し、転記作業などの事務業務を効率化することで、介護職員の負担を減らし、確保できた時間で「利用者様と接する時間を増やすこと」や「より質の高い介護を提供すること」も目的となっています。

介護現場・施設での記録業務にタブレットを導入するメリット・デメリット

それでは、介護現場でタブレットを導入するメリットとデメリットをそれぞれご紹介していきます。

タブレットを使うメリット

介護現場でタブレットを利用するメリットは、

  • 記録の作成・管理が楽になる
  • 介護現場、外出先でも入力できて、情報をスムーズに共有できる
  • 災害時の対策になる
  • 勤怠管理が楽になる

が挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット①記録の作成・管理が楽になる

現在、記録用紙に記入してケア記録を作成している場合、一人ひとりの利用者様について提供したサービスの内容や状態を記述するため、とても時間がかかります。また、作成後は記録用紙を集めてファイリングし、棚に保管するといった業務も行っているでしょう。
介護記録ソフトとタブレットを導入することで、項目のチェックや入力サポート機能を使うことで、ケア記録の作成業務を効率化することができ、データで保管することで保管に関する業務を省くことができます。

メリット②介護現場、外出先でも入力できて、情報をスムーズに共有できる

タブレットを利用することで、介護現場や外出先でも記録を入力できるようになり、介護記録ソフトに直前までのサービス提供の記録を入力することで、連携すべき情報をスムーズに共有することができます。

メリット③災害時の対策になる

万が一、事業所が地震や水害、火災などに被災してしまったとしても、クラウド型の介護ソフトとタブレットを導入している場合は、データセンターにデータが保管されているのでデータを守ることができます。また、災害時でも利用者情報やこれまでの記録を確認し、適切なサービスの提供につなげることができるので事業継続という視点でもメリットがあります。

メリット④勤怠管理が楽になる

外出頻度が高い訪問系のサービスなどでは、タブレットを導入し、外出先で出勤・退勤を記録できるようになると勤怠管理がとても楽になります。
もし、勤怠の打刻や申請等のためだけに事業所に寄る職員がいるのでしたら、勤怠管理システムとタブレットを導入することで、移動時間を減らすことができるでしょう。

タブレットを使うデメリット

介護現場でタブレットを利用するデメリットは、

  • 操作に慣れるのに時間が必要
  • 紛失に注意する必要がある(ID/パスワードの管理は重要)
  • タブレットの利用料金がかかる

が挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

デメリット①操作に慣れるのに時間が必要

タブレットの使用に慣れていない職員がいる場合、使用方法を覚えてもらうために時間がかかります。職員数が多いと、手書きの記録用紙からタブレットでの記録に変更することに抵抗を感じる職員も少なからずいるでしょう。そのような職員に、導入のメリットを理解してもらい、操作に慣れてもらうことに苦労するケースがあるようです。

デメリット②紛失に注意する必要がある

タブレットは持ち運ぶことができるので、紛失してしまった場合、情報漏洩の範囲が大きくなってしまうことはデメリットです。なくさないことが第一ですが、万が一に備えてID・パスワードを設定するなどセキュリティ対策を取りましょう。
また、ID・パスワード自体も外部に情報が漏洩しないように管理し、漏洩が起きてしまった場合の対応手順なども決めておきましょう。

デメリット③タブレットの利用料金がかかる

タブレットを導入するには、本体代や月々の通信料など費用がかかってしまいます。費用を支払うからには、それに見合った業務効率化等の効果を感じられないと、ムダな支出が増えてしまうことになります。業務効率化が図れるように運用方法を考え、効果を定期的に確認しましょう。

介護現場・施設の記録業務におけるタブレットの活用方法

ここからは、介護現場にタブレットを導入して業務改善を行うために、うまく活用する方法についてご紹介していきます。

カメラ機能で記録を充実させる

タブレットにはカメラ機能がついています。もし利用者に傷や褥瘡があり、その状態を文章で説明するのが難しい場合は、カメラ機能を使い、記録に画像を添付することで情報が充実した記録を作成できます。利用者家族やケアマネジャー、看護師など関係者・関係職種への適切な情報共有が可能になるでしょう。

音声入力で文章を作成する

タブレットには音声入力機能がついています。サービス提供中で手が離せないタイミングやタブレットでの直接入力よりも音声入力の方が早い場合などは、音声入力機能を活用することで記録の作成時間の短縮につながるでしょう。

職員へタブレットの研修を行う

タブレットを導入したばかりの頃は、操作方法や入力方法がわからない職員もいると思います。「操作方法がわからないから使わない」という事態を防ぎ、操作方法に慣れてもらうためにも、職員に対してタブレットの使い方についての研修を実施しましょう。
タブレットを使うことに慣れている職員や詳しい職員を講師にすることで、実務に合わせたより良い使い方が見つかるかもしれません。

介護サービス種別ごとのタブレット・スマートフォンの導入割合

三菱総合研究所の 「介護分野の生産性向上に向けたICTの更なる導入促進に関する調査研究」(令和3年度老人保健健康増進等事業)によると、タブレットとスマートフォンのサービス種別ごとの導入割合は以下のようになっています。

介護サービス種別 タブレットの導入割合 スマートフォンの導入割合
居宅介護支援事業所 31.5% 42.6%
訪問介護 27.7% 42.6%
訪問入浴介護 21.4% 28.6%
訪問看護 71.6% 52.7%
訪問リハビリテーション 56.7% 13.3%
通所介護 56.4% 21.1%
通所リハビリテーション 54.7% 13.2%
短期入所生活介護 69.4% 30.6%
夜間対応型訪問介護 66.7% 100.0%
認知症対応型通所介護 23.1% 15.4%
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 37.5% 75.0%
地域密着型通所介護 55.8% 26.0%

介護現場・施設での記録はタブレットとスマートフォンどちらがいいの?

タブレットとスマートフォンのどちらを導入すればいいのか迷われている方もいらっしゃるでしょう。どちらにも一長一短があるため、ここではそれぞれの特徴をご紹介していきます。

タブレットの特徴

  • 一覧性があり画面が大きいため、操作しやすい
  • 利用者様やご家族などに支援経過やカタログ等を見せやすい

スマートフォンの特徴

  • 日常生活でも利用している人が多いため、使い慣れている
  • 格安スマホもあるため、料金を抑えることができる
  • 電話かけ放題などのプランを選べる

タブレットとスマートフォンの価格・料金の相場

タブレットとスマートフォン、およびWi-Fi環境のおおよその価格相場は以下のようになっています。

器具・備品名 おおよその料金
タブレット(1台) (レンタル)月額3,000円~8,000円
(購入)10万円~20万円
スマートフォン(1台) (レンタル)月額1,300円~1万1,000円
(購入)5,000円~20万円

介護現場・施設での記録業務にタブレットを導入する場合の選び方

それでは、介護ソフトやタブレットを新規導入する際、どのような基準で選べばよいのでしょうか。ここでは、タブレットを導入する際の選び方についてご紹介していきます。

タブレットに対応している介護ソフトを選ぶ

介護現場にタブレットを導入する際は、介護ソフトとセットでの導入を考えている方が多いと思います。
ですから、選ぶ基準としては、「タブレットやスマートフォンで使える介護ソフト」を選ぶことになります。
介護ソフトにも様々な種類があり、すべてがタブレットやスマートフォンで使えるわけではありません。そのため、「タブレット対応」や「スマートフォン対応」という点を確認しましょう。
また、「外出先で使える介護ソフト・タブレット」と「社内ネットワーク上でしか使えない介護ソフト・タブレット」がありますので、運用する場所に合わせて介護ソフトを選択しましょう。

料金・価格

タブレットを導入する際に、レンタルするのかと、購入するのかで初期費用が違ってきます。また、外出先で使うためにはSIMカードが必要となり、月額の利用料金がかかりますので、運用方法に合わせて料金を比較しましょう。
タブレットの料金を比較する際は、

  • 月額の利用料金(本体代と通信料)
  • 何ギガまで高速通信できるのか

といった点に注意しましょう。

サポート体制

介護ソフトのメーカーでは、タブレットの導入サポートや操作サポートなどを行っています。これらのサポートの内容は、メーカーによって差がありますので、サポート体制が充実している介護ソフトを選ぶのが良いでしょう。

タブレット・スマートフォンで介護記録ができるソフト・システムの一覧

ここではタブレットやスマートフォンで介護記録ができるソフト・システムを一覧(カイポケより以下は五十音順)でご紹介していきます。

介護ソフト名 社名
カイポケ 株式会社エス・エム・エス
Care-wing 株式会社ロジック
ケア樹 株式会社グッドツリー
ケア記録アプリ 株式会社 介護サプリ
ケアコラボ ケアコラボ株式会社
けあピアノート 三菱商事株式会社
CareViewer CareViewer株式会社
c-report 株式会社エタンセル
でらケア 株式会社 F.S.C
テレッサ mobile 株式会社タニシ企画印刷
ナーシングネットプラスワン プラスワンソリューションズ株式会社
ほのぼのNEXT Care Palette エヌ・デーソフトウェア株式会社
Blue Ocean Note 株式会社日本ケアコミュニケーションズ

記録業務にタブレットを導入した介護事業者の声

ここでは、介護現場にタブレット記録(カイポケ)を導入した事業所の皆様の声をご紹介したいと思います。タブレットの導入を考えている皆様は、ぜひご参考にしてください。

転記の必要がなくなった

タブレットを導入する前は転記が多く、そのために残業をしていた。業務日報にバイタルを書き、月間報告書にもバイタルを書くのがとてもストレスになっていた。
この状況をなんとかしなきゃと思っていたところ、カイポケのタブレットを使うことにした。タブレットを使用してからは、1回の入力で連携されるため、転記の必要がなくなった。

70代のスタッフもタブレットを使用

タブレットを導入し、操作性について特に誰も不満を持っていない。事業所のスタッフは下が20代、上は70代という年齢構成だが、今では誰でも普通に入力することができているため、操作性はかなりいいと思う。

連絡帳の作成時間が3分の1に

朝イチの来所記録をタブレットで行えば、日中は利用者様のケアをしながら記録の入力ができ、記録が連絡帳に転記されるため、夕方には連絡帳がいい感じに仕上がる。そのまま印刷すれば利用者様がお帰りになる際に渡すことができるので、以前よりも仕事がしやすくなった。1日あたり約30人分の連絡帳を作るが、作成時間は以前の約3分の1くらいになった。

介護現場・施設での記録業務にタブレットを利用するならカイポケがおすすめ!

カイポケは、タブレットやスマートフォンを利用して介護記録の作成から国保連請求・利用者負担金の請求まで一気通貫で行うことができるクラウド型の介護ソフトです。タブレットやスマートフォンで入力した記録が実績にそのまま反映されるため、転記をする手間が省け、記録・請求業務を効率化できます。

カイポケ管理画面

また、カイポケでは、『iPadが1台無料(※)』で付いてきますので、介護ソフトとタブレットを同時に導入したいと考えている事業所にピッタリです! 導入費用を抑えて、介護ソフトとタブレットを導入したいと考えている方は、 ぜひこちらからお問い合わせください
※サービス種類により異なります。

まとめ

ここまで、介護現場におけるタブレットの活用方法や、スマートフォンとの違い、タブレットを選ぶ方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
介護現場にタブレットを導入すると、記録作業や書類管理、勤怠管理などを効率化することができるようになります。また、請求業務と連動しているソフトを選べば、記録から請求までの業務を一気通貫で行うことができるようになり、事務作業の負担が軽減します。
この機会にぜひタブレットの導入を検討してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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