通所リハビリテーション(デイケア)の事業計画書を作成する目的と記載する内容を解説

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通所リハビリテーションの新規開設を検討している方の中には、「事業計画書にはどんな内容を書けばいいの?」とお困りの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、通所リハビリテーションの事業計画書を作成する目的と記載する項目・内容について詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みください。

目次

通所リハビリテーション(デイケア)における事業計画書とは?

事業計画書とは、事業内容や理念、戦略、収支の見通しなどを具体的にまとめた書類で、事業の将来性や方向性を示す役割を持ちます。

通所リハビリテーションを新規で開設する場合、金融機関から融資を受ける際に用いられる書類の一つです。
金融機関は、提出された事業計画書を見て、その事業の将来性や返済能力を確認します。

また、融資のためだけでなく、経営者自身が事業を客観的に見つめなおし、方向性を検討するためにも役立ちます。

通所リハビリテーション(デイケア)の事業計画書を作成する目的

通所リハビリテーションの事業計画書を作成する目的は、主に以下の2つです。

事業の見通しを立てるために作成する

事業計画書を作成する目的のひとつは、「経営者が事業の見通しを立てる」ことです。

事業計画書には、サービスの内容、顧客、既存事業とのシナジー効果など事業の全体像を記載します。
また、「その事業による売上・経費・利益がどれくらいなのか?」「事業を始めるために初期投資がいくら必要なのか?」「返済が適切に行えるのか?」といった資金計画に関することまで記載します。

開設前に、これらの項目について具体的な数字・金額を計算することにより、自身が考えている通所リハビリテーション事業を運営し、既存事業とのシナジー効果も含めて経営が成り立つのかを確認することができます。

金融機関の融資を受けるために作成する

事業計画書は、金融機関から融資を受けるために必要となる書類です。

通所リハビリテーションの開設では、土地の取得や建物の建設・改築を行うケースが多いので、初期投資が多額になり、金融機関からの融資を受けることが多いでしょう。

金融機関から融資を受ける場合は、事業の概要、サービスの内容、市場環境、他の借入の状況、初期投資の内訳、収支計算などについて説明する必要があり、そのための資料として事業計画書を作成します。

※金融機関の審査を受けるために提出する事業計画書は、金融機関ごとに指定のフォーマットが用意されているのでご注意ください。

通所リハビリテーション(デイケア)の事業計画書に記載する項目・内容

事業計画書に記載する項目は、利用する目的や事業計画書を見る人が知りたい内容に応じて項目を調整しましょう。
ここでは、一般的な事業計画書の項目と記載する内容をご説明します。

項目 記載内容
会社の概要
  • 名称
  • 住所
  • 設立日
  • 役員
  • 資本金
  • 理念・ミッション・ビジョン
事業の概要
  • 事業の内容
  • 市場環境
事業の内容
  • 提供するサービス
  • 対象となる利用者
従業員
  • 従業員の職種・資格・人数
これまでの借入の状況
  • 借入の目的
  • 借入金の残額
  • 年間返済予定額
設備投資
  • 物件・設備・備品等の内訳と金額
  • 運転資金の内訳と金額
資金調達
  • 自己資金の金額
  • 借入先の金融機関と金額
収支計画
  • 売上
  • 主な経費の内訳と金額
  • 借入の返済額
  • 利益

※収支計画書は、事業の継続した安定性(返済能力)を示すため、事業計画書とは別に作成すると良いでしょう。年度ごとに3期分ほど用意しておくことをおすすめします。

まとめ

ここまで、通所リハビリテーションの事業計画書を作成する目的や記載する項目・内容について解説してきましたが、いかがでしたか?

事業計画書を作成することは、金融機関から融資を受けるだけでなく、経営者自身が事業の見通しを確認するためにも重要です。

ここでご紹介した内容が、皆様の開設準備のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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