通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳の書き方を解説!
通所リハビリテーションに従事する方の中には、「連絡帳の書き方が不安」「連絡帳をもっと効率的に作成したい」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、通所リハビリテーションの連絡帳に記載する内容・項目や、書き方と例文、書き方のポイント、効率的に作成する方法などを解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
- 通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳とは?
- 通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳に記載する内容(項目)
- 通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳の書き方と例文
- 通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳の書き方のポイント
- 通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳を効率的に作成するには?
- まとめ
通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳とは?
通所リハビリテーションの連絡帳とは、事業所での利用者様の健康状態や活動の様子をご家族に伝えるための書類です。
また、利用者様の体調の変化やスケジュールの変更などを、ご家族から事業所に伝えるためにも利用されます。
連絡帳は法律上の作成義務はありませんが、「ご家族との情報共有」や「信頼関係の構築」など重要な役割を担っています。
通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳に記載する内容(項目)
通所リハビリテーションの連絡帳には次の項目を記載すると良いでしょう。
- 利用者情報
- サービスの利用日
- 送迎
- バイタル
- 入浴
- 処置
- 食事
- 水分摂取量
- 排泄
- リハビリテーション
- 活動内容
- ご本人の様子(特記事項)
- 事業所からの連絡事項
- ご家族からの連絡欄
通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳の書き方と例文
ここでは、連絡帳の項目ごとの書き方と例文をご紹介します。
利用者情報
利用者様の氏名などを記載します。
サービスの利用日
利用者様がサービスを利用した年月日を記載します。
送迎
送迎の有無や時間を記載します。
バイタル
体温、血圧、脈拍、呼吸などのバイタル情報を記載します。
バイタルの例文
体温:36.0℃、血圧:115/70、脈拍:65回/分、呼吸:14回/分、体重:52.0kg、
入浴
入浴の有無や入浴時の様子を記載します。
入浴の例文
- 入浴を実施しました。皮膚に赤みやかゆみなどの異常は見られませんでした。
- 入浴前の検温にて微熱があったため、入浴は見合わせていただきました。
処置
薬の服薬の有無などについて記載します。
処置の例文
- 昼食後のお薬(3錠)を服用したことを確認しました。
- 左膝の湿布を貼り替えています。剥がれや皮膚のかぶれはありません。
食事
食事内容や利用者様が食べた量などを記載します。
食事の例文
- 【昼食】ご飯、鱈の西京焼き、小松菜のおひたし、味噌汁
- 主食・副菜ともに全量召し上がりました。「お魚が美味しいね」と仰っていました。
- 食欲があまりないご様子で、主食、副菜ともに5割ほど召し上がりました。
水分摂取量
利用者様が摂取した飲み物の種類と量を記載します。
水分の例文
- 午前:麦茶 200ml、昼食時:お茶 100ml、午後:麦茶 200ml 合計:500ml
排泄
排泄の有無や時間などを記載します。
排泄の例文
- 11:00 (尿・少量)、14:00 (尿・少量、便・普通便あり)
リハビリテーション
リハビリテーションの内容と様子を記載します。
リハビリテーションの例文
- 午前の集団リハビリでは、他の利用者様と一緒に体操をされました。
- 午後の個別リハビリでは、立ち上がりの練習と歩行訓練をされました。
活動内容
レクリエーションの内容と参加時の様子を記載します。
活動の例文
- 午後は、フェルトを使った造花作りにご参加いただきました。
ご本人の様子、特記事項
利用者様の表情、発言、他者との交流、普段と違う点を記載します。
写真などを掲載しても良いでしょう。
ご本人の様子、特記事項の例文
- 午前中は、同席の△△様と園芸の話をされ、楽しそうな表情で過ごされていました。
事業所からの連絡事項
事業所からご家族への連絡事項を記載します。
事業所からの連絡事項の例文
- 来週〇日からお迎えの時間が変更になり、〇時〇〇分にお迎えに伺います。
- 本日リハビリパンツを〇枚使用させていただきました。
ご家族からの連絡欄
ご家族から事業所への連絡事項があれば記載してもらいます。
通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳の書き方のポイント
連絡帳の書き方のポイントは次の通りです。
客観的な事実を具体的に書く
連絡帳には、具体的かつ客観的な観点から利用者様の様子を記載しましょう。
より鮮明に利用者様の様子を伝えることで、ご家族の安心や信頼にも繋がります。
例えば、「楽しそうでした」ではなく「〇〇様と昔の話をされ、笑顔が多く見られました」のように具体的に表現しましょう。
わかりやすい言葉で伝える
連絡帳では、専門用語は避け、誰でもわかりやすい言葉で記入します。
利用者様と事業所側で文章の解釈に誤解が生じ、トラブルの原因になる可能性があります。
トラブルを避けるためにも、曖昧な表現は避け、誰でも理解しやすい文章で記載しましょう。
ポジティブな表現を心がける
連絡帳ではネガティブな表現ではなく、ポジティブな表現をするよう心掛けましょう。
例えば、「〇〇ができなかった」ではなく「〇〇をスタッフと一緒に試しました」といったポジティブな言い回しにすることで、ご家族も明るい気持ちで利用者様の様子を知ることができます。
通所リハビリテーション(デイケア)の連絡帳を効率的に作成するには?
ここでは、通所リハビリテーションの連絡帳を効率的に作成するためのポイントをご紹介します。
テンプレート・ひな型の活用
連絡帳を効率的に作成するためには、事業所内で統一したテンプレートやひな型を活用することも効果的です。
記入の手間を減らす工夫をしたテンプレートを用意することで、スタッフの負担を軽減し効率的に連絡帳を作成できます。
例えば、チェックリスト形式で記入できる項目を増やすことで、「書く」手間を減らすことができます。
また、よく使う文章や言い回しを事業所内でストックしておくことで、連絡帳を記入する際に表現に迷う時間を減らすことも可能です。
介護ソフト『カイポケ』を導入すると連絡帳の作成が簡単に
効率的に連絡帳を作成するためには介護ソフトの導入がおすすめです。
なかでも、介護ソフト『カイポケ』はタブレットで記録したバイタルや活動記録がそのまま連絡帳に反映されるので、作成の手間をぐっと減らすことができます。
また、よく使う文言や文章はテンプレート化できるので、入力も簡単です。
さらに、連絡帳に写真も添付できるので、利用者様のより鮮明な様子をご家族に伝えることができます。
まとめ
ここまで、通所リハビリテーションの連絡帳に記載する内容・項目や、書き方と例文、書き方のポイント、効率的に作成する方法などを解説してきました。
連絡帳は、利用者様の通所リハビリテーションでの様子をご家族に伝える、重要なコミュニケーション手段のひとつです。
本記事が、連絡帳の作成の負担軽減や、ご家族への適切な情報共有の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
はじめやすく、
ずっと使える介護ソフト