サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のパンフレット・チラシの作り方とは

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の経営を安定させるには、入居者の確保が最重要課題となっています。そのために欠かせない営業ツールが、パンフレットやチラシです。 

この記事では、入居希望者に選ばれるパンフレットやチラシの作り方や、盛り込むべき内容を解説します。

目次

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でパンフレット・チラシを作成する前の準備

パンフレットやチラシを作成する際に、デザインから考えがちではないでしょうか。
効果的なパンフレットやチラシを作成するためには、「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかという目的を明確にすることが重要です。

①「誰に伝えるのか」を明確にする

まず最初に、「誰に伝えるのか」を明確にします。
ターゲットが曖昧なままだと全体の構成がぼやけてしまい、誰の心に響かないものになってしまいます。

➁「何を伝えるのか」を明確にする

次に、「何を伝えるのか」を明確にします。
伝える内容は、「自施設ができること」と「自施設の強み(競合との差分)」を考えるのが良いでしょう。

➂「どのように伝えるのか」を明確にする

最後に、「どのように伝えるのか(手段・媒体)」を明確にします。
情報伝達の手段として、「パンフレット」と「チラシ」をすると以下のような目的の違いがありますので、それぞれの目的を理解し、適切な媒体を選びましょう。

                                   
手段・媒体    目的の違い    
パンフレット    入居を検討している人に向けた媒体です。
施設の詳細な情報を伝えて契約を検討していただくことが目的になります。    
チラシ    施設のことを知らない人に向けた媒体です。
施設の存在や見学会などのイベントなどを知っていただくことが目的になります。    

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のパンフレット・チラシの作り方

パンフレット・チラシの作成方法

パンフレット・チラシを作成するには自身で作成する方法と制作会社に依頼する方法の2つのパターンがあります。

パンフレット・チラシを自身で作成する場合

パンフレットやチラシのデータをパソコンで作成し、印刷まで行います。
一般的なオフィスソフトを使って作成できるほか、最近は豊富なテンプレートが揃ったデザインツールを無料で使うこともできます。テンプレートを選んだら事業所の雰囲気が伝わる写真や必要な文章を入力して、チラシやパンフレット向けの用紙にプリンターで印刷します。

パンフレット・チラシを自身で作成するメリット

パンフレット・チラシを自身で作成するデメリット

パンフレット・チラシの制作を外注する場合

制作会社や印刷会社に依頼すれば、プロならではの高いクオリティのパンフレット・チラシを制作することができます。
最近はテンプレートを編集して手軽に依頼できるネット印刷も充実しており、以前より簡単で安価に利用できるようになっています。さらに、チラシの新聞折込までセットで依頼できる場合もあり、制作から配布までスムーズに進めたい場合に適しています。

パンフレット・チラシ制作を外注するメリット

パンフレット・チラシを制作会社に依頼するデメリット

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のパンフレット・チラシを作成する流れ

以下はパンフレット・チラシを制作する際の基本的な流れです。順序立てて作業を進めることで、抜け漏れや手戻りを防ぐことができます。

  1. パンフレット・チラシの目的(誰に・何を・どのように伝えるのか)を決める。
  2. 自社で制作するか、制作会社に依頼するかを決める。
  3. パンフレットのデザイン・構成を決める。
  4. パンフレットに載せる文章の作成、画像の選定を行う。
  5. 文章や画像が間違っていないかなど校正と修正を行う
  6. 印刷データ・テスト印刷をチェックする。
  7. 印刷する・印刷を依頼する。
  8. 納品。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のパンフレット・チラシに載せるべき項目

ここでは、パンフレット・チラシに載せる項目と内容や形式について例を紹介します。

パンフレットに記載するべき項目・内容例

パンフレットは施設の入居を検討する際、必要となる情報を網羅しているように作成しましょう。特に料金やサービス内容は正確かつ詳細に記載すると良いでしょう。

                                                                                               
項目    内容    
施設の外観    施設の外観の写真    
理念    経営者が大切にしている想いや施設長の挨拶など    
コンセプト    サービスの特徴や競合との差別化のポイント    
サービス内容    生活支援サービス、併設の介護・医療サービス、オプションサービスなど    
施設・居室情報    居室の間取り図(平米数や設備)や居室の写真、共用スペースの写真など   T
料金体系    入居時費用(敷金・礼金など)、月額利用料(家賃、管理費、食費、その他)、その他オプション費用など    
基本情報    施設の住所、電話番号、運営会社の情報、アクセスマップ(最寄りからの時間、駐車場の有無)、お問い合わせ先など    

チラシに記載するべき項目・内容例

チラシの目的は、見た人に行動を促すことです。そのため、情報を詰め込みすぎず、見学会の日時や電話番号などの問い合わせ先を、わかりやすく配置しましょう。

                                                                                                           
項目    内容    
キャッチコピー    ターゲットに響く施設の特徴やイベント名を記載    
施設の外観    施設の外観の写真    
コンセプト    サービスの特徴や競合との差別化のポイントを1~3点に絞りわかりやすく記載    
サービス内容    詳細は記載せず、簡潔に記載    
施設・居室情報    居室の間取り図(平米数や設備)や居室の写真、共用スペースの写真    
料金体系    料金の項目や範囲、金額の例などを記載    
相談受付中の文言    チラシを受け取った人が行動するきっかけとなる案内を記載    
基本情報    施設概要(住所、電話番号、運営会社の情報)、アクセスマップなど    

まとめ

今回はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のパンフレット・チラシの作り方について説明しました。
パンフレットは入居を検討している方や居宅介護支援事業所などに渡す資料です。一方、チラシは見学会や認知拡大を狙うタイミングに合わせて、新聞折り込みやポスティングなどで広く配布する資料です。
それぞれに違う目的があるので、これからパンフレットやチラシを作成する場合は、目的の違いを理解して適切な媒体を選択しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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