通所リハ(デイケア)向けソフト・システム12選!ソフトの選び方や比較のポイントを解説

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通所リハビリテーション事業所(デイケア)で、介護ソフトの導入や乗り換えを検討している皆様の中には、「メーカーによってどんな違いがあるの?」「デイケアで使う介護ソフトを選ぶ際には、どんなポイントに気を付ければいいの?」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、デイケアで使える介護ソフト12選と、介護ソフトの選び方や比較の際に意識したいポイント(提供体制・料金・機能・サポート体制等)をご紹介します。

1.通所リハビリテーション(デイケア)向けの介護ソフトとは?

介護ソフトとは、通所リハビリテーション計画書やリハビリの実施記録、予定実績管理、請求などの業務を支援するソフトウェアのことを指します。

介護ソフトを導入することで、これらの業務を効率的に進められるようになり、書類の作成やデータの管理、チェックにかけていた職員の負担を軽減できます。

通所リハビリテーション向けの介護ソフトの主な機能一覧

デイケアの業務を効率化する介護ソフトの代表的な機能を以下の表にまとめています。 

機能 内容
利用者情報の管理・登録 サービス利用者の基本情報(氏名、年齢、要介護度、認定有効期間など)を登録し、管理する機能
職員情報の管理・登録 デイケア事業所で働く職員の基本情報(氏名、職種など)を登録し、管理する機能
通所リハビリテーション計画書の作成・管理 通所リハビリテーション計画書を作成し、管理するための機能
記録の作成 提供したサービスの内容(リハビリやレクリエーション、食事の内容、入浴、送迎など)に関する記録を作成し、管理するための機能
介護報酬の請求データ作成・管理(国保連・利用者負担金) 介護給付費請求書・明細書や利用者負担金の請求データを作成し、国保連へ伝送する機能

このほかに、シフト作成や勤怠管理、職員間の情報共有などに関する機能がついているソフトもあります。

通所リハビリテーションに介護ソフトを導入するメリット

通所リハビリテーションに介護ソフトを導入することにより得られるメリットを紹介します。

書類作成・請求業務の効率化

通所リハビリテーションの業務には、利用者の出欠やバイタルの状況、送迎の有無や食事の内容、リハビリテーションの内容など記録すべきものが数多くあります。

介護ソフトを導入することで、記録や帳票、請求データなどを作成する際の転記を減らし、業務の効率化を図れることがメリットです。

請求における正確性アップ・算定ミス等のリスクの削減

記録・実績と請求機能の連動によって、転記による人的ミスを減らすことができるので請求データの正確性がアップします。また、記録・実績と加算の要件からエラーなどをお知らせする機能がある介護ソフトもあるので、算定漏れや誤った金額での請求を低減できます。

スムーズな情報伝達

通所リハビリテーション計画書の内容や利用者に関する連絡をソフト上で共有し、必要なタイミングで確認できるようにすることで、スタッフ間の連携ミスや認識のズレを防止できます。

情報管理コストの削減

介護ソフトを導入することで、利用者の個人情報などを安全に管理でき、必要な時に必要な情報を探しやすくなります。

また、紙での保管と比べ、用紙や印刷、ファイルの費用やスペース、整理整頓にかける時間を削減できます。

2.通所リハビリテーション(デイケア)向けの介護ソフトを導入する時の流れ

通所リハビリテーションで介護ソフトを導入するまでの流れは次の通りです。

①事業所の課題やニーズを整理する

まずは、事業所で解決したい課題や困りごとを従業員に確認して把握しましょう。

例えば、「記録業務に時間がかかる」「請求作業が煩雑」「スタッフ間の情報共有がスムーズにいかない」などといったニーズを具体的にすることで、介護ソフトに求める機能が明確になります。

②各ソフトの情報収集を進める

次に、介護ソフトについて情報収集し、比較検討します。

情報収集の手段には、

といった方法があります。

口コミを参考にする場合は、その介護ソフトを導入した理由、利用してみた感想、利用することで事業所の問題が解決したのかどうかといった点を確認しましょう。

集めた情報を比較検討する際のポイントについては後述します。

③無料体験の申し込み

無料体験やデモンストレーションを受けられる場合は、実際に介護ソフトを利用する職員が参加できるように調整し、受けましょう。

④検討・決定

必要な情報が揃ったら、総合的に判断し、導入する介護ソフトを決定します。

実際にソフトを使う現場従業員の意見を取り入れると、導入がスムーズに進むでしょう。

⑤介護ソフトの導入・運用

介護ソフトを提供している会社と契約を交わし、導入の準備を進めます。

導入時に疑問を解消しておくことで、スムーズに介護ソフトを導入・運用することができますので、導入サポートなどを活用しましょう。

3.通所リハビリテーション(デイケア)の介護ソフトの比較のポイント

ここからは、介護ソフトの情報を集め、比較検討する際のポイントについて紹介します。

【通所リハビリテーションの介護ソフト選びの時に確認したいポイント】

介護ソフトを比較する際のポイント①機能を確認する

介護ソフトには、「請求」や「記録」などの単独の機能に特化したソフトから、複数の機能が付いている総合的なソフトまで様々なタイプがあります。

ソフトの導入によって解決したい課題は何なのか、自身の事業所にとっての必要な機能を整理しておきましょう。

介護ソフトを比較する際のポイント②ソフトの種類を確認する

介護ソフトの種類には、インストール型とクラウド型があります。

それぞれの概要と主なメリット・デメリットは以下の通りです。

インストール型の介護ソフト

クラウド型の介護ソフト

介護ソフトを比較する際のポイント③条件を揃えて料金を比較する

介護ソフトの料金体系は各社異なり、初期費用がかからないものから、初期費用が高額になるがランニングコストが少ないものなどがあり、月額・年額の定額制だけでなく、事業所の利用者数などに応じて料金が変動する従量性の料金体系もあります。

比較する際は、5年間など「期間」に関する条件を揃えて料金を比較すると良いでしょう。

介護ソフトを比較する際のポイント④サポート体制の種類を確認する

導入事業所に対するサポートの体制や内容もソフト会社によって差が出るポイントです。

サポートの体制や内容によって、介護ソフトをスムーズに導入できるか、機能を活用した運用ができるかが左右されます。

サポートの体制と内容の例

介護ソフトを比較する際のポイント⑤スマホやタブレットの対応

スマートフォンやタブレットがあれば、サービス提供時に気づいたことをその場で記録したり、利用者の写真や動画を残すこともできるようになります。

また、音声入力機能を使うことで記録の作成をさらに効率化できます。

4.通所リハビリテーション(デイケア)に対応している介護ソフト12選

デイケア向けの機能を提供する介護ソフトを提供している企業は数多くあります。 今回はその中から12社についてご紹介します。(カイポケより以下は五十音順)

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

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カイポケは、タブレットやスマホで入力した記録が、請求や各種帳票と連動し、事務作業を効率化できるソフトウェアです。 さらに、スマホレンタルや口座振替など、事業所の運営に必要な機能やサービスもご利用いただけます。 ソフトの導入や移行は大変だからこそ、はじめやすく、安心して使い続けられるサービスを提供しています。 カイポケは、事務作業を削減し、事業所のケアの質向上や経営健全化を支援します。
参考(2025年6月27日):https://ads.kaipoke.biz/

介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)

介舟ファミリーのウェブサイト

介護保険、障害者福祉の両制度に対応した総合型ソフト 介舟ファミリーは総合型ソフトです。ひとつのソフトで、介護保険、障害者福祉保険の両制度に対応しています。 今後、サービスの拡充を予定している事業所でも、引き続きソフトを使い続けることができます。

引用(2025年6月27日):https://kaisyuf.jp/

カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

カナミックのウェブサイト

訪問介護事業所をはじめ、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所など、あらゆる介護業務を支援する使いやすい介護ソフトを提供しています。 介護記録から介護保険請求まで、書類のやりとりをペーパーレス化すれば、 ひとり毎月30.5時間の業務時間を削減できます。 超高齢化社会における介護現場の課題解決は、導入実績トップクラスのカナミックのICTシステムにお任せください。

引用(2025年6月27日):https://www.kanamic.net/

キャンビルネオ(日本ケアコミュニケーションズ)

キャンビルネオのウェブサイト

請求・伝送だけじゃない。業務・経営の面からも、介護事業をトータルで支援するシステムです。 全介護サービスを網羅。充実の機能。 お客様の介護サービスに合わせたご提案。 インターネット上でいつでも・どこでも・何台でも利用可能。 制度改正に完全対応 通所介護14,000円~/月(税抜)居宅療養管理指導3,000円~/月(税抜) ヘルプデスクの応答率90%以上

引用(2025年6月27日):https://www.care-com.co.jp

ケアカルテ(株式会社ケアコネクトジャパン)

ケアカルテのウェブサイト

CAREKARTE(ケアカルテ)とは? 介護・障害福祉サービスで行われる「記録・プラン・請求」までの運営を 全面的にサポートする介護ソフトです。 全国各地の約19,000事業所様で採用いただいています。

引用(2025年6月27日):https://www.carekarte.jp/

ケア樹(株式会社グッドツリー)

ケア樹のウェブサイト

ケア樹は、東日本大震災をきっかけに、介護事業所様からのご要望を受け、 介護業界が抱える課題解決のために、システム開発・提供を開始いたしました。 2011年の事業開始からこれまでに「全国で4,000を超える介護事業所様」にご愛顧いただいております。 お客様に寄り添い、ご要望を受けて常に成長を続ける介護ソフトです。

引用(2025年6月27日):https://caretree.jp/

トリケアトプス(岡谷システム株式会社)

トリケアトプスのウェブサイト

トリケアトプスは、「介護保険サービス」 と 「障がい福祉サービス」 に対応した業務支援システムで、いわゆる介護ソフトと呼ばれます。

クラウド(ASP・SaaS)と呼ばれる提供形態をとっており、お使いのパソコンからインターネットを介して、ソフトをインストールすることなく、サービスを利用できます。 介護保険の 「国保連請求」 はもちろんのこと、利用者向けの 「請求書/領収書」 の発行から 「計画書作成機能」 、その他 「日々のお仕事をサポートできる機能」 を備えていますので、新規開設時からご導入いただけます。

引用(2025年6月27日):https://www.tricare.jp/

ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)

ナーシングネットプラスワンのウェブサイト

導入も簡単!使いやすさを徹底して追求した介護ソフトです クラウド型介護ソフトなので、インストールなどの面倒な初期設定もなく、簡単に使い始めることができます。スマホやタブレットでの操作も可能です。 直観的に操作ができるように、わかりやすさ・使いやすさを追求したシンプルなデザイン。入力する際に、いちばん使いやすい位置に各項目をレイアウトすることで、日々の事務作業をより効率良くすすめることができます。アセスメントやケアプランなど各サービスごとの帳票も充実しており、日々の記録から国保連請求まで一気通貫で行えるコスパ抜群の介護ソフトです。

引用(2025年6月27日):https://www.nn-kaigo.jp/

ほのぼのNEXT(NDソフトウェア株式会社)

ほのぼのNEXTのウェブサイト

「ほのぼの」シリーズは、画面デザイン・操作性、導入後の万全なサポートなどがお客様に評価され、 全体71,900を超える事業所様でご愛顧いただいています。(※NDソフトウェア単体での実績数です ※2024年4月 当社調べ)

引用(2025年6月27日):https://www.ndsoft.jp/product/next/

HOPE LifeMark-WINCARE/WINCARE Cloud(富士通Japan株式会社)

富士通Japanのウェブサイト

介護業界において介護スタッフの人手不足は慢性的であり、今後さらに不足が拡大し、2040年には約69万人が不足すると予想されています。また、科学的介護推進(LIFE)の本格展開、政府は新たな地域医療構想により介護施設と病院の連携強化を推進し、制度改定・オンライン資格確認等の複数の介護制度が開始・進行、技術的にもAI、IoTセンサーの普及が広がるなど、介護業界は大きな変化が見込まれています。そのため、揺れ動く制度へ適応しつつ業務運営の最適化(効率化・高度化)が求められています。富士通は、介護運営を行っていく上でのトレンドを捉え、お客様の課題解決及び経営・運営に対し、全力でご支援いたします。

引用(2025年6月27日):https://kaigo.intertrust.jp/

まもる君クラウド(株式会社インタートラスト)

まもる君クラウドのウェブサイト

まもる君クラウドが選ばれる理由 介護現場に必要な機能を網羅
まもる君クラウドは介護請求、介護記録、計画書作成など基本的な機能はもちろん、売上管理、国保連伝送等、介護事業者の業務に必要な全ての機能の一元管理が可能です。また「ケアプランデータ連携システム」や「科学的介護情報システム(LIFE)」などの行政の取組にも完全対応しているので、業務ごとにソフトを分ける必要がなく、一気通貫で運用していただけます。

引用(2025年6月27日):https://kaigo.intertrust.jp/

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

ワイズマンシステムSPのウェブサイト

通所・訪問リハビリ管理システムSPは、通所リハ・訪問リハに関する請求業務や事務作業を、ワンパッケージでサポートするシステムです。通所・訪問リハビリの予定作成や稼働状況の確認、記録作業がスムーズに効率よく行えます。 ​利用者の基本パターンや過去の利用履歴から自動的に訪問予定・実績を作成でき、手間がかかる予定・実績の作成作業の効率化を支援します。予定を実績に反映できるので、実績管理は予定と異なる場合のみ修正するだけで記録できます。

引用(2025年6月27日):https://www.wiseman.co.jp/

楽すけ(ニップクケアサービス株式会社)

楽すけのウェブサイト

複雑な介護請求業務、こんなことでお困りではありませんか? 人手不足でスタッフの負担増加
介護ニーズが急増する一方、介護人材が不足している。 介護サービスの質も向上させたいが、職員の負担は減らしたい。
使いこなせるか不安
生産性向上のためにICTを活用したいが、高齢の職員も多く使いこなせるか不安。
導入費用が高い
多機能で初期費用が高額なシステムを導入するのはハードルが高い。
介護報酬請求ソフト『楽すけ』なら、パソコンが苦手な方も安心! 簡単に介護請求業務ができます!

引用(2025年6月27日):https://www.nippku.com/

楽々ケアクラウド(有限会社システムプラネット)

楽々ケアクラウドのウェブサイト

楽々ケアクラウドとは
2000年から介護保険制度の開始とともに歩んできた「楽々シリーズ」。 その20年来の実績と信頼の「楽々シリーズ」から待望のクラウド版がリリースしました。 クラウド版は「どこでも使える」「すぐに使える」ことが実現し、忙しい介護現場の皆様の業務負担をより軽減することが可能です。 また、グループ会社で介護事業を行っているため、システム開発に現場の意見を多く反映し、「見やすさ」「使いやすさ」を追求しております。 事務作業の軽減に重点を置き、国保連請求データを画面から直接送信できる機能を搭載しております。 今後は、国保連受信データの返戻・減算・入金チェックを画面上で行える機能の追加など、現場の声(要望)を取り入れ、進化していくクラウドシステムです。

引用(2025年6月27日):https://sp.raku-care.jp/

5.通所リハビリテーション(デイケア)の介護ソフトならカイポケがおすすめ!

カイポケは、記録から国保連請求まで一気通貫で行うことができるクラウド型の介護ソフトです。料金体系もわかりやすく、手厚い導入サポートが特徴として挙げられます。

また、介護ソフトの基本的な機能だけなく、会計や給与計算など経営支援の支援メニューが豊富なことから多くの介護事業所様にご導入いただいております。

6.まとめ

この記事では、数ある介護ソフトの中から通所リハビリテーションに適した介護ソフトの選び方、比較のポイントをご紹介してきました。

介護ソフトを比較する際は、口コミなども参考にしつつ、インターネットで情報を集め、気になった介護ソフトの資料請求をして、料金、機能といったポイントで比較しましょう。

比較する項目が多く、大変ですが、 介護ソフトの機能や料金は、業務効率化や経費削減につながるため、慎重に選びたいものです。

この記事が、皆様の事業所にとって最適な介護ソフトを選ぶ手助けになりましたら幸いです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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