明るい青色のポロシャツを着たスタッフのみなさまの写真
居宅介護支援 訪問介護 通所介護

有限会社 ナイスケア 様

代表 塩川 隆史様

地域に根ざした介護サービスの実現で、
地域包括ケアの光となる事業所がやっていることは

 

「失敗してしまったんです、たった1人の父親の介護に」

インタビューの最後にそれまでとは少し違う表情を見せたのは高田馬場で居宅・通所・訪問の3事業所を運営する有限会社ナイスケアの塩川さんだ。
彼は癌で介護が必要になった父親に理想の介護をしてあげられなかったことを今でも昨日のことのように悔やんでいるようだった。
「介護のプロだったはずなのに、家族のこととなると全く客観的ではいられなかったんですね。”押し付けの介護”とでもいうんでしょうか。病に苦しむ父に”がんばれ、もっとできるはずだ”と半ば無理やりな訓練もしていたように思います。」
父親が亡くなってから、塩川さんは「なぜもっと楽に穏やかな最後を迎えるための手伝いができなかったのか」を自問し、悔やんだ。
「父がずっと行きたいと言っていた長野で、思い出を振り返る時間をつくってやりたかった。」

塩川さんが代表を務める有限会社ナイスケアは設立13年、地域で愛される事業所だ。夢をもって、自発的に行動する職員が多く、ケアの品質向上に会社全体で取り組んでいる。継続的に成長をし続ける介護事業所。
理想的だが、うまくいくケースはそう多くはないだろう。
実現できるのは強い想いがある会社だ。
そんなナイスケアの代表:塩川隆史さんに話を伺った。

 

「よし、自分たちでやってみよう」と。

塩川さん:ナイスケアは13年前に男性3人で立ち上げた事業所です。
私は平成2年から介護の業界で働いていたのですが、だんだんと自分の中での「やりたい介護」が固まってきたタイミングで同じように想いがあった当時の同僚の清村と古賀とで「よし、自分たちでやってみよう」と。

設立時は居宅と訪問でスタートして、事業所が軌道に乗り始めるまでは役員の給与が出せないくらいでした。地域包括に通ったり、訪問介護の営業活動をしたり、日々奮闘していましたね。ですが、最初はわずかだったケアプランや30程しかなかったご利用者人数も1年くらいで3~4倍になり、現在も多くの利用者様にご利用いただいていて、昨年通所もオープンしました。

カイポケ:1年でそんなに利用者獲得に成功したというのはすごいですね。やはり居宅併設というところで、強みがあったのでしょうか?

塩川さん:いえ、居宅のケアプランから自社の訪問介護のサービスに、というケースは実はあまり多くありません。 新宿区では地域の連携が非常に強く、ご利用者様にとって最適な選択ができるように情報交換がされています。 そのため、そういった場に積極的に参加するようになったことが、転機だったのではないかと思っています。

カイポケ:地域連携の中で、ナイスケア様の強み部分にマッチする利用者様との出会いが増えていったということですね。新宿ではそうした地域連携が盛んなのでしょうか?

塩川さん:そうですね。

この地域の医療・介護関係者は ”つながり” を重視していて、まさに地域包括で目指しているものに近い形で連携をしています。最近は一緒に行う学習会を通してタイムリーなやりとりができていますし、また訪問介護事業所連絡会やケアマネット新宿(ケアマネジャー連絡会)の参加率も非常に高いです。現在では私と清村は居宅、通所、訪問それぞれの連絡会で役員をやっています。

ナイスケアでは居宅も訪問も通所も、こうした地域のネットワークに参加することを推奨していて、職員はよく勉強会や研修会に行っていますね。

カイポケ:なるほど。事業所のトップが地域でリードし、職員も参加する、そんな風土があることも多くの方に選ばれている理由なんでしょうね。 職員の皆様はとても向上心が高いのですね。

塩川さん:ありがたいことに、本当にそうなんです。みんな目標をもって勉強をしたり、資格の取得をしたり。もちろん、事業所でもそれを全面的に応援しています。

サービス提供責任者はほとんどがケアマネジャー資格を持っていて、今も他のメンバーがそれを目指して勉強中なんですよ。

 

今後この世界で生き残っていくためには、努力し続ける必要があると思っています。

カイポケ:全社的に地域のネットワークにおける勉強会に積極的に参加されていらっしゃいますが、事業所独自の研修などもあるのでしょうか?

塩川さん:はい。居宅であれば事例検討、訪問介護であれば基本的なケアの仕方やマナー研修などをしています。それ以外にも年に3回の合同研修を行っていて、お正月に行う研修では職員がそれぞれ 自分の目標を発表する場があります。

例えば、「将来小規模多機能の事業を運営するようになる」や「将来はケアマネになりたい」「音楽療法士を目指したい」など様々な目標がでていますね。この場では目標だけでなく、そのためにどういうことを取り組んでいくのかも話してますね。

カイポケ:すごく良い職場ですね!向上心高く、自発的に取り組む職員さんが多い理由もうなずけます。

塩川さん:みんなすごく前向きに取り組んでくれていて本当に助けられていますね。 「質の高いケアを実践する」 という事業理念の実現のためにも、事業所全体でこうした勉強会や研修会への参加で研鑽を積んで、より良いケアに活かしていくことができればと思っています。

カイポケ:非常に強くて頼もしい事業所ですね。

塩川さん:ありがとうございます。やはり、今後この世界で生き残っていくためには、努力し続ける必要があると思っています。職員1人1人もそうだし、事業所としても色々なことが求められていくのではないでしょうか。

 

「自立支援」と「地域に根ざした介護」

カイポケ:具体的にはどのようなことがあると思われますか?

塩川さん:小規模の在宅サービスであれば、「自立支援」と「地域に根ざした介護」を行うこと、ですね。利用者様ひとりひとりの目標に対して、ケアで結果を出していく。当たり前のことですが、確実に実現していく必要があると思います。 ナイスケアの通所でも、リハビリを意識したレクを行う際も、自宅での生活に活かせるものを取り入れたり、毎月の体力測定で効果を計測するなどで目標達成への進捗を管理しています。こうしたご報告はご家族の皆様やケアマネさんにも喜んでいただいていますね。

「地域に根ざした介護」というところでは、特に地域包括ケアを意識した対応は必須ですね。医療や介護の横の繋がりを持ち、より良いケアの提供をしていくことが必要になると考えています。ただ、医療との情報連携についてはまだまだ課題がありますね。業界が異なるため、お互いにスムーズに連携できない部分もあると思います。 そのようなコミュニケーションロスを減らすためにも、医療への報告の仕方などは研究・改善をしていきたいと考えています。また、他の地域の勉強会などの情報もいれるようにしているので、良いものには地域関係なくどんどん参加するようにしていきたいですね。 その他にも、医療連携を見据えたIT化を進めていくことや、ケアの品質を高めるために業務効率を向上させていくことも重要だと考えています。

カイポケ:何か業務効率化のために行っていることはありますか?

塩川さん:お世辞ではなく、カイポケには色んなサービスがあるのでそれを活用しています。 デイサービスや居宅ではタブレットを使っていますし、請求ソフトも使いやすくて便利です。

カイポケ:ありがとうございます! 訪問介護にもスマホでサービス提供実績を登録できるアプリなどもご用意しているので是非使ってみてください。

塩川さん:そんなものがあったんですね!それはすごく興味があります。また見てみますね。

 

「新宿で高齢者が安心して暮らせるようにする。」 が最大の目標

カイポケ:課題は整理されているし、具体的な行動に落とし込まれているナイスケア様。 ますますの発展が期待されますが、今後の展望などをお聞かせいただけますでしょうか。

塩川さん:やはり、「新宿で高齢者が安心して暮らせるようにする。」 が最大の目標ですね。そしてそこで働く人の自己実現を支えていきたいと考えています。私は父を癌でなくしているのですが、病気がわかって介護が必要になったときに理想の介護をしてあげられなかったのを 今でも悔しいなと思っているんです。介護のプロなのに、家族のことになると全然客観的になれなくて。そういう経験から、ご利用者様はもちろん、ご家族の気持ちを理解し、負担を減らすようなお手伝いをしていきたいと思っています。 ひいてはそれが地域の活性化につながるような、そんな町を目指していきたいんです。

カイポケ取材後、事務所にいた方々ともお話しをさせていただいたのだが、とても明るく良い雰囲気で、それがかえって強さを表しているようにも見えた。
夢をもって、そして着実にそれに近づけるように努力しているナイスケアの方々を見て、新宿が地域包括ケアを実現させるのはそう遠くないような気がした。

 

<ABOUT TOP LEADERS>
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