訪問入浴介護向けのソフトとは?導入メリットなどをご紹介
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訪問入浴介護はご利用者の自宅を訪問し、ご利用者の入浴介助をするため体力を使う仕事です。そのため、ご利用者宅を回りヘトヘトになった後、事務仕事が多量にあると「もう、うんざり…」という気分になってしまいがち。訪問入浴介護向けソフトは、そのような課題を解消します。今後、ソフトを導入する予定の事業主様は、この記事をお役に立ててください。
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目次
訪問入浴介護向けのソフトについている機能とは?
訪問入浴介護の概要
訪問入浴介護は自宅やデイサービス等で入浴できない人を対象に、特殊浴槽を自宅に持ち運び、特殊浴槽にお湯を入れて、ご利用者に入浴してもらうサービスです。
訪問入浴介護サービスでは看護職員1名、介護職員2名でご利用者の入浴介護をします。入浴の際は、ご利用者のバイタル等を計り体調確認をしてから入浴を行います。また、体調が良くない場合は、清拭を行うなどの保清をします。
訪問入浴介護向けのソフトとは
訪問入浴介護向けソフトは、訪問するご利用者のスケジュールが一覧で見られることがポイントです。それを確認すれば、どこのご利用者を何件回れば良いかがすぐにわかります。訪問入浴介護向けソフトの機能には次のようなものが挙げられます。
- 訪問スケジュール管理機能(日ごと、週ごと、月ごとの訪問スケジュール等)
- 配車管理機能(各スタッフがどの車に乗り、どのコースを回るかを管理する)
- ご利用者情報管理機能
- アセスメント・サービス計画作成機能
- 実績管理機能(実績入力で請求機能の方へ自動的に転記できる)
- 請求機能(給付管理、ご利用者請求書・領収書等)
訪問入浴介護向けのソフトを導入するメリット
ほとんどの事業所では請求機能がついたソフトを導入しています。そこにどういった機能がついたソフトを導入するかは、事業所の職員のニーズに応じて決めると良いでしょう。ここでは、訪問入浴介護向けソフトを導入した際のメリットを挙げていきます。
① 仕事の効率が上がる
人手不足により少ない人数で入浴介護に取り組んでいる場合、事務仕事に時間がかかると本来業務を圧迫してしまいます。ソフトを導入することにより、転記作業を少なくすることができれば、仕事の効率が上がり、職員の負担軽減になります。
訪問入浴介護の場合、ご利用者の体調管理が大切なので、基本情報の健康状態や毎回のご利用者の状態をしっかりと入力しておくと、どの職員が見ても把握しやすく、入浴介助の時に注意を怠らなくなります。
また、訪問入浴介護ソフトの導入により、サービス計画書の作成や実績入力から国保連への請求ファイルが自動的に転記されるため、事務仕事が効率化され、仕事負担が軽減されます。
② 訪問スケジュール機能や配車管理があると便利
訪問スケジュール機能があると、日ごとに職員がどのご利用者を訪問するかがすぐにわかります。加えて、配車管理機能は、どの職員がどの車に乗るかを管理してくれるため、朝の忙しい時間の確認作業を短縮できます。
③ クラウド型(ASP型)ソフトは国保連への請求作業やアップデートが簡単
クラウド型(ASP型)ソフトだと国保連への請求は、実績入力して請求ファイルを作成すればソフト会社が一括して行います。パッケージ型の場合は、国保連への請求はCD-R等の媒体での提出や、インターネット経由の電子証明書が必要になります。
クラウド型(ASP型)ソフトの場合、介護報酬が変更になった時のアップデートもソフト会社がするので手間がいりません。パッケージ型の場合はアップデートを事業所で行わなくてはなりません。
④ 経費削減になる
ペーパーレス化によって、多量の紙を使用していた場合、その必要がなくなり経費を削減できます。ソフトによっては、売り上げや出金を管理する機能もついているので、事業所の経営がしやすくなります。
訪問入浴介護向けのソフトを上手に選ぶためには?
ソフト会社によって機能や費用が異なります。ソフト会社を選ぶポイントを挙げていきます。
① クラウド型(ASP型)ソフトを選ぶかパッケージ型ソフトを選ぶか
クラウド型(ASP型)ソフトは、オンラインでつながれているので、もし、パソコンが壊れた場合でもソフト会社に保存されたデータで、すぐに対応することができます。国保連への請求は、ソフト会社が行ってくれるので手間がなく、介護報酬改定の時でもアップデートを会社がしてくれます。反面、セキュリティ対策をしないと、個人情報が漏れる可能性があります。
パッケージ型ソフトの場合、アップデートや国保連への請求は事業所がしなくてはなりません。もし、パソコンが壊れた場合のことを考えて、別に保存をしておく必要があるでしょう。
② 使いやすい機能のソフトを選ぶ
全ての正規職員が使うので、使い勝手が悪いと仕事の効率が落ちてしまい、負担増にもなりかねません。使いやすいソフトかどうかは、体験版を試してみるとわかります。
③ サポート体制はしっかりしているか
ソフトが作動しない、使い方がわからないといった時に電話がすぐにつながり、サポートが受けられる会社でなければ、毎日の業務が滞ってしまいます。特に、国保連への請求の際は、迅速な対応が必須です。サポート体制がしっかりしているかどうかは、体験版で試してみると良いでしょう。
④ ご利用者のスケジュール管理、配車管理があると便利
訪問入浴介護の場合、1台の車に看護職員1人と介護職員2人乗るため、誰がどの車に乗り、どのコースをまわるかが分かるとたいへん便利です。また、ご利用者のスケジュール管理があると、その日に訪問するご利用者を知ることができ、業務がスムーズに進みます。
訪問入浴介護向けのソフト導入にかかる費用を知りたい
クラウド型(ASP型)ソフトは初期費用が無料か安く、月々が高めです。パッケージ型は初期費用が高く、月々が安くなっています。ソフト導入にかかる費用例は次のようになります。
[費用例]
クラウド型(ASP型)ソフトの場合
A社 月々3,800円~
B社 1)初期費用70,000円~+月額8,200円~
2)初期費用70,000円~+月額5,000円~(請求機能のみ)
C社 月々5,800円~
パッケージ型ソフトの場合
D社 1)3年1活払い170,000円~
2)月額6,500円~
E社 初期費用340,000円~
F社 初期費用200,000円~
このように、ソフト会社によってかなり費用に差があります。
まとめ
訪問入浴介護向けソフトを導入することで、職員の負担を軽減し、人手不足に対応することができます。また、煩雑な加算、減算などの介護報酬の計算を、自動的に素早くできることが、多くの事業所での導入につながっています。
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