採用難でも「応募が絶えない」単独型居宅の黒字経営術。ケアマネ43名を支えるカイポケのタブレット活用法
株式会社なないろ
2名体制からスタートし、現在は法人全体で43名のケアマネジャーが所属するまでに成長。大阪府高石市を拠点に周辺地域を広くカバーし、毎月約2,000名のケアマネジメントを手がける単独型の居宅介護支援事業所。
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開業年月 2013年2月10日(法人)
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大阪府高石市加茂
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居宅介護支援
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45名(ケアマネジャー43名、事務員2名、2026年3月現在)
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組織の
強み- 「人に勧めたくなる職場」として、職員からの紹介応募が絶えない好循環を確立。
- 担当件数や役割に応じた「頑張りが直結する報酬体系」と職員のライフスタイルにあわせた「柔軟な勤務体制」を両立。
- 基礎から学べる丁寧な研修制度と経験豊富な職員に相談しやすい職場環境を構築。
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カイポケ
活用術- 一人一台タブレットを支給し、外出先の隙間時間を有効活用。音声入力を取り入れることで書類作成時間を大幅に短縮。
- タブレットアプリで利用者様の情報を一目で把握。リアルタイムにデータを共有できるので、担当以外の職員でも緊急対応がスムーズに。
- 「売上推移」や「要介護度3以上の割合」、「集中減算の割合」などのデータの確認が楽に。
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効果
- 隙間時間や事務業務の無駄を削ぎ落し、平均担当件数45件超えでも「ほぼ定時退社」を実現。
- リアルタイムの情報共有によって24時間連絡体制を整え、全事業所で「特定事業所加算(Ⅰ)」を算定。
- 開設当初の2名体制から45名規模まで拡大した現在でも、カイポケをフル活用し、安定した事業運営を実現。
人材不足の業界において、「ケアマネジャーからの応募が絶えない」と注目を集めているのが、大阪府高石市に拠点を構える『株式会社なないろ様』です。 「なないろに関わる全ての人の幸せを考える」という理念のもと、利用者様だけでなく、所属するケアマネジャーの尊厳を守るために働きやすい組織づくりを徹底されています。
今回は、ケアマネジャーの採用や黒字経営の秘訣、そしてそれらを支えるカイポケの活用術について伺いました。 インタビューにお答えいただいたのは、代表取締役社長の渡部様と管理者の林様です。
ケアマネの採用が続くことで事業所の経営が安定
現在、所属ケアマネジャーは何名ですか?
法人全体でケアマネジャー43名と事務員2名の合計45名です。 うちは居宅介護支援だけを運営していて、大阪府高石市内に3つの事業所があります。 各事業所に10名~15名のケアマネジャーが所属していて、そのうち4〜5名が主任ケアマネです。
ケアマネジャーの採用はどのように行っていますか?
働いているケアマネジャーさんからの紹介が多いですね。 仕事で関わったデイサービスの管理者さんやヘルパーのサ責さんなどが、うちに共感して来てくれるパターンも結構多いです。
働いているケアマネジャーさんの満足度が高いおかげで、「いい職場だ」と自ら発信してくれていて、入職のご希望を絶えずいただいている状況になっています。 信頼できる人からの紹介なので入職後のミスマッチが少なく、退職する方は少ないです。
長く働き続けられる職場づくりの工夫を教えてください。
ひとつは研修制度の充実です。 「プロフェッショナルを育成したい」という思いから、かなり力を入れています。 経験の有無に限らず、入職者には必ず「ケアマネジャーとはこういう職種ですよ」という研修をイチから実施しています。 厳しいようですが、かえって役割の再確認や安心感に繋がると好評いただいています。
もうひとつは待遇です。 「頑張りや業務量に応じた報酬を支払いたい」という思いから、「頑張った分だけ給与が増えるシステム」にしています。 評価軸を明示し、全員の給与を同じ計算方法によって決定するので、不公平感が出にくい構造になっています。 役割手当の種類も充実させていて、苦手な業務を断っても、得意な業務を受けることで給与を増やすことができるので、職員から好評をいただいています。
また、「働きやすい職場」を目指して、時間単位の有給取得や休日出勤の振替などの制度も整備しています。 家庭の事情があっても、辞めずに働ける環境を整えたいと思っています。
大人数のケアマネジャーが在籍することで、経営面でどのような強みがありますか?
毎月のレセプト対象となる利用者数は約2,000件にのぼります。 さらに全事業所で「特定事業所加算(Ⅰ)」「特定事業所医療介護連携加算」「ターミナルケアマネジメント加算」などを取得しているので、事業基盤である収益が安定します。 そこで得た収益を、職員の報酬や手当に還元することで、仕事に対するモチベーションアップするという好循環が生まれています。
平均担当件数45件でほぼ定時退社を実現
ケアマネジャー1名あたりの担当件数はどれくらいですか?
逓減制の緩和も活用して、半数以上の職員が50件の担当件数を持っています。 全職員を平均すると45件を超えるくらいですね。
残業時間について教えてください。
残業時間は、他の事業所と比べても少ない方だと思います。 定時を過ぎたらほとんどの職員が退社するので、帰りにくい雰囲気などは全くないです。
残業を少なくするために取り組んでいることはありますか?
移動時間や隙間時間を有効活用するため、ケアマネジャー全員にタブレットやスマホを支給しています。 隙間時間に情報の確認や記録の入力ができるので、残業の減少に繋がっています。
「なないろ」では、カイポケをこのように活用しています!
日々の業務でカイポケをどのように活用されていますか?
カイポケからレンタルできるタブレットを活用しています。 音声入力で支援経過やモニタリングの入力を効率化したり、担当者会議を音声メモで録音して、AI要約ソフトと連携させてカイポケに貼り付けたりすることで、書類の作成にかかる時間を大幅に短縮できています。
職員の皆様から好評な点を教えてください。
クラウド型なので「どこでも仕事ができる」という点が好評です。 場所を選ばず手軽に情報を確認でき、利用者様の情報を事業所内で共有できるので、担当者以外でも緊急時の対応がスムーズにできています。 おかげで「24時間連絡体制(特定事業所加算の算定要件)」もクリアしています。
タブレットのアプリも便利で、トップ画面を開くと自分が担当している利用者様の情報のみが表示されて、介護保険やケアプランの有効期間、モニタリング実施の有無などがすぐに確認できるので、抜け漏れ防止に役立っています。
経営者・管理者それぞれの視点から見たカイポケの良い点を教えてください。
管理者としては、進捗管理やレセプトのチェックを効率化できることが良い点です。 パソコンとタブレットを併用してモニタリング未実施などの進捗を管理できますし、レセプトもチェックがしやすく助かっています。
経営者としては、売上把握と加算要件の管理が楽にできる点です。 売上推移がグラフで可視化されるので、経営状況の把握が簡単にできます。 また、特定事業所加算の要件の「要介護3以上の割合(40%以上)」の確認や出力、半年に一度の「特定事業所集中減算」のデータもすぐに確認できるので、管理業務が大幅に軽減されています。
開設当初は2人だったので初期費用の安さを理由に選びましたが、40名以上の規模となった現在でも、機能や動作に不満はなく、快適に使えています。 また、サポートも手厚くて安心感があり、すごく満足しております。
今後の展望について
今後の展開について教えてください。
「ケアマネジャーのプロフェッショナルを育てる」という最初の理念から、今後も一貫して「単独型居宅」の運営を続けたいと思っています。 そして、依頼をできる限り断らないようにするため、ケアマネジャーを50名、60名へと増やしていきたいというのが展望です。
ケアマネジャーは人気がなく大変な職業だと言われていますが、やりがいも大きいので、ケアマネジャーさんたちから「なないろで働きたい」と思ってもらえるような事業所にしていきたいと思っています。