【2024年度改定対応】放課後等デイサービスにおける自立サポート加算とは?
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自立サポート加算は、進路の選択をする時期にある児童に対し、学校卒業後の生活を見据えて、相談援助や体験等の支援を計画的に行った場合に算定できる加算です。
令和6年度の障害福祉サービス等報酬改定において、児童の自立を見据えた支援を促進する観点から自立サポート加算が創設されました。
この記事では、放課後等デイサービスにおける自立サポート加算の単位数や算定要件についてまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
自立サポート加算の単位数
- 自立サポート加算:60単位/回
自立サポート加算の算定要件
- 進路を選択する時期にある児童(高校2年生及び3年生が基本)を対象とすること。
- あらかじめ児童及び保護者の同意を得た上で、児童が希望する進路を円滑に選択できるよう支援するための自立サポート計画を作成すること。
- 自立サポート計画の作成にあたり、児童及び保護者の学校卒業後の生活に向けた意向及び学校での取組等を確認し、通所支援計画及び学校で取り組まれている内容等を踏まえ、学校卒業後の生活を見据えた支援について記載すること。
- 自立サポート計画に基づき、児童が希望する進路を選択する上で必要となる支援を行うこと。具体的には次のような支援が想定される。
- 自己理解の促進に向けた相談援助
- 自らの適性や特性への理解や現在や将来の生活における課題などについて、客観的な評価を交えて相談援助を行い、自己理解を深め、進路の選択やその実現につなげていくこと。
- 進路の選択に資する情報提供や体験機会の提供
- 働くことの意義や職種・業種などに関する情報提供や、事業所での作業体験、企業等での職業体験を行うこと。
- 必要な知識・技能を習得するための支援
- 学校卒業後の生活や職場での基本的マナーや、卒業後の進路に必要な具体的な知識技能を習得するための支援を行うこと。
- 自己理解の促進に向けた相談援助
- 必要に応じて自立サポート計画の見直しを行うこと。
- 自立サポート計画の作成又は見直しをする場合、児童及び保護者に対し説明の上、同意を得ること。
- 児童が在籍する学校と日常的に連絡調整を行うこと。
- 自立サポート計画の作成及び見直しについて学校に連携を行うこと。
- 自立サポート加算の算定にあたって行った取組については、実施した日時及び支援内容について記録を行うこと。
算定の留意点
- 1月に2回まで算定可能。
- 放課後等デイサービスにおいて基本とされる総合的な支援の提供を確保した上で、児童が希望する進路を選択するために必要となる支援を進めるよう留意すること。
- 通所支援計画のモニタリングや見直しを行う場合には、あわせて自立サポート計画の確認と見直しの検討を行うこと。
- 学校との連携における会議等の実施については、関係機関連携加算(Ⅰ)又は(Ⅱ)の算定を可能とする。
自立サポート加算のQ&A
令和6年度障害福祉サービス等報酬改定等(障害児支援)に関するQ&A VOL.1 |
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Q. 本加算の対象となる進路を選択する時期にある児童について、高校2年生・3年生を基本とするとされているが、例えば同様に進路を選択する時期であり、学校卒業後の生活を見据えた支援が必要な、中学校卒業後に進学しない児童や、高校を中退する予定の児童も対象となり得るか。 |
A. ●なり得る。この場合、卒業、中退などが予定される日から遡って1年間の期間を支援の対象期間とする(例えば中学校卒業後に進学しない児童の場合、中学3年生の期間を対象とする)。 |
最後に
この記事は、作成時点の最新資料・情報を基に作成しています。具体的な解釈や申請等については、その都度、最新情報をご確認いただき、自治体等へ申請・お問い合わせいただきますようお願い致します。