口座振替機能で職員・保護者双方の手間を削減。他社にもカイポケをおすすめしています。
株式会社ひいらぎ
- calendar_month 開業年月 2006年5月
- location_on 埼玉県草加市
- meeting_room 放課後等デイサービス
- group 利用定員 1日10名
- group 職員数 115名(2023年11月時点、11事業所合計)
課題
導入の
ポイント
効果
東京都足立区や埼玉県草加市で児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所を運営する株式会社ひいらぎ様。同社では、「ああるまつりか」や「How nice(ハウ ナイス)!」など、6つの事業所を展開しています。その他、開業を検討する人へのコンサルティングも行うという代表取締役の茂呂史生様に、カイポケ導入の経緯や効果を伺いました。
障害者福祉の道から児童支援へ。
児童発達支援や放課後等デイサービスを立ち上げたきっかけを教えてください。
私は元々、障害者向けの訪問介護事業を運営していました。当時は今の放課後等デイサービスのような制度がなく、学童保育は小学3年生までしか通えないという現状がありました。保護者にも、小学4年生以上の児童を預かる事業所の需要があるかアンケートを取ったところ、運営してほしいという要望がありました。そこで、放課後等デイサービスの前身となる、児童デイサービスを立ち上げました。
最初に立ち上げた足立区の事業所は、設立してすぐに定員に達しました。「まだまだ事業所が足りなくて困っている人がいる」と感じ、「地域で事業所をふやしていこう」「地域がよくなればいいな」という思いから、立ち上げのサポートやアドバイスも頻繁に行っていました。ほとんど無償コンサルのような状態でした(笑)。
そのほかにも、地域の同業者に向けて勉強会や連絡会なども企画しました。児童に関連する資格として、保育士やPT・OT・ST・臨床心理士などがありますが、知的障害の支援についてはどの資格のカリキュラムにも入っていません。児童福祉に従事したい人は、知的障害のある児童への療育にやる気はあっても、どこで学んだら良いかわからないといった状況がありました。そのため従事者同士の情報交換の場として連絡会を実施したり、大学教授や専門家を呼んで講演をしてもらったりして、地域全体の支援の質の向上にも取り組みました。
自社だけでなく、地域の事業者のための活動もされているんですね。
最初は知り合いの相談に乗ってアドバイスをするくらいでしたが、現在は立ち上げ時のコンサルティングも請け負っています。コンサルティングサービスでは、理念の作りこみと職員への浸透、物件の選定から内装のアドバイスまでトータルでサポートしています。私がコンサルティングに入る場合は、理念やニーズを徹底的に考え抜きます。「何を目的に事業所を立ち上げ、なぜその支援をしているのか」「それが児童たちのためになるのか」を明確にすることで、地域のニーズに合致した選ばれる事業所になります。 そして、このコンサルティングサービスではスムーズな運営のため、自社のアプリとともにカイポケも必ず導入してもらっています。
手間とリスクの削減。口座振替機能でカイポケを導入
他社さまへのご紹介ありがとうございます。改めて、カイポケ導入の経緯を教えてください。
カイポケは訪問介護を運営していた時から知っていました。放課後等デイサービスでカイポケの導入を決めたのは、口座振替の機能が開始したからです。それまでは保護者への利用料の集金は全て現金でのやり取りだったので、受け取った現金を職員が管理しなければなりませんでした。また、利用料を回収できないご家庭が出てきてしまう、といった課題もありました。
さらに現金での回収は、児童が現金を持ったまま学校に行き、その後事業所にくることになるので、紛失などのリスクがありました。こうした職員・保護者双方の手間やリスクを削減するために、口座振替機能をもつカイポケの導入を決定しました。現在は他社の開業を手伝う際、現金で集金していた時の苦労とともに、必ずカイポケの口座振替機能を使うように伝えています。
その他、カイポケはクラウド型のソフトなので、離れた場所でも請求情報を管理できる点をメリットに感じています。当社の場合、請求業務は本社で行い、記録入力の確認は現場で行っています。そのため、どこで作業をしてもリアルタイムに入力内容が反映されるのは、余計な工数がかからず便利ですね。
事業所を卒業した後の人生まで一緒に考える、“繋がる支援”の実現
カイポケの利便性を実感いただけてうれしく思います。最後に、今後の展望を教えてください。
私たちは「障害があってもなくても、当たり前に夢を持てる街づくり」を理念に掲げています。現在の放課後等デイサービスは、社会に出て自立した生活を送るために、何が必要かを意識した支援をする事業所がまだまだ少ないと感じています。
今事業所に来ている児童は、10数年後には社会に出ますよね。その時に困らないように、今のうちから社会とはどのような場所なのかを、しっかりと教えることが重要です。当社ではそうした支援の徹底に向け、職員にも「10年後社会がどうなっているか?」といった研修を行うなど、職員それぞれが児童の自立を考えた支援を行えるようにしています。例えば送迎もその一つ。放課後等デイサービスに通っている間は送り迎えつきだったのに、就職したら急に自分の足で通わなければいけなくなってしまう。そうなると、一人で通勤ができない児童も出てきます。
そこで私たちの事業所では、段階的に自分の足で事業所に通うための支援もしています。このように児童の将来に目を向け、児童が事業所を卒業した後も自立して生活できるよう、サポートしていければと思っています。
運営法人:株式会社ひいらぎ
事業所名:ああるまつりか、Hownice!
所在地:埼玉県草加市
https://manten-egao.com/service2/