通所介護

シルバー茶論 様

代表 安藤 薫 様

医療関係者からも見学が殺到するデイサービス

 

荒川区東尾久。
JR日暮里から、舎人ライナーに乗り換えて熊野前という駅で降りた。
住宅街の路地を右へ左へと進み、「シルバー茶論」という木製の看板が引っ掛けてある一軒家を見つけた。
呼び鈴を押すと、介護職員の方が出迎えて頂き、2階の奥の部屋に通された。
奥の部屋には、書類が積み上げられ、現場の忙しさは一目瞭然だった。
書類のすき間から、代表の安藤さんが、私達を見るなり二カッと笑った。
その笑顔は、周りの人の不安や悲しみを全て飲み込んでしまうぐらいの勢いがあった。
取材を進めていくにつれ、安藤さんの人柄が1枚1枚日めくりカレンダーのように引き剥がされていくのだが、 介護人生にその生涯をかけた安藤さんの人生を全て引き剥がすのは、1日そこらでは無理だった。気がつけば、取材時間は予定を1時間超過し、もっと話を聞きたいという気持ちをおさえてインタビューを終了した。
今日は20歳から介護業界に携わり独立され多店舗展開されるまでに至ったその軌跡を、全ては無理だが、出来る限りご紹介したいと思う。

 

ご利用者様が楽しんで下さる場を提供したい、自分のやりたい介護の実現の為だけに始めました

カイポケ:多店舗展開ということは、比較的経営が順調にいかれていると思うのですが、 最初からそれは視野にあったのでしょうか?

安藤さん:いいえ、本当に単純にご利用者様が楽しんで下さる場を提供したい、自分のやりたい 介護の実現の為だけに始めました。 多店舗展開に踏み切ったのは、既存の店舗が満員になり、待って下さっている地域の 皆様に、一日も早くサービスを提供したいという想いから、更にもう1店舗と増やしていくうちに増えて参りました。

カイポケ:それでは、定期的に営業活動に行かれているのですか?

安藤さん:いいえ、全く。 定期的に地域包括支援センターの方や、ケアマネさんから相談の電話を頂いています。 1番は、地域の病院からのご紹介が多いですかね。

カイポケ:病院から直接ですか?

安藤さん:ええ、病院から地域包括の方に問合せが入りそこから連携される場合もありますけどね。 他の施設で入所を断られるぐらい言動に問題が出てしまう方や、 入院日数の関係で、これ以上連続して入院生活を続けることが難しいけれど、 ご自宅で家族が見られるのも症状的に厳しい高齢者の方を一時的に受け入れたりさせて頂く中で、 周辺の病院や、地域包括の方と強い 信頼関係を築くことが出来、今があると思っています。

カイポケ:きっと、色々なご利用者様と数え切れない程の思い出があると思うのですが、1つご利用者様とのエピソードをお聞かせ頂けますか?そこに日々のシルバー茶論さんが特別にされている何かが見えてくる気がしてまして。

安藤さん:山のようにありすぎてね・・・・

【 目を細めながら安藤さんは、少し遠くを見て話し始めた。快活にテンポ良く話されていたが、声の調子が変わりゆっくり進んでいく。】

 

本人が人生を「楽しい」と想ってもらえるようサポートするのが私の使命

安藤さん:朝6時にねえ~迎えに来るデイサービスなんて無いでしょう?

カイポケ:そうですね。

安藤さん:でもね、あるばあちゃんが、うちは朝6時に来るって思いこんじゃってねえ。 最初は通常のお迎えの時間に待っててくれてたんですけどね。 ある日、迎えにいっても いないから、職員総出で探しました。 そしたら、駅にいてね・・・・・ 本当にあの時は、 心臓が止まるかと思ったわ。

そのおばあちゃんは、独居の方だったので、時間を調整してくれる人なんていないんですね。 そのおばあちゃんが、定時に慣れるまで、暫くは6時にお迎えにいってましたね~。

また、あるおばあちゃんは、車が大好きで、走ってる車だろうがお構いなしに突っ込むんです。 お迎えに行くと、デイサービスの車にも飛び込んできて、事業所に到着してもおりない程、車が大好きでね。 お姫様抱っこするとおおはしゃぎで喜んで下さるので、それ以降、毎回お姫様抱っこされての通所利用です。

自宅から通りに車を見ると飛び出す。落ち着かず座れない。 そんなものだから、うちに来る前は何軒も断られてしまっていたみたいでね。 ご家族の方も本当にお疲れだったんですよ。

その方は、歌が大好きで歌詞カードに40曲程度の歌を記載されていたのですが、全曲歌うことが出来、事業所でも良く歌われてました。 お弁当を作るのも大好きで、車で都営の公園に行くときには、ご自身でおにぎりを作ってみんなで楽しく頂くんです。 公園では、お散歩されたり落ち葉を拾って工作に使ったりと、各々好きなことをやったりしてねえ。

うちに通われるようになられてから、ご自宅でのご様子も変わられたようで。 前は、落ち着いて座っていられず常に動き回ってしまう傾向にあったのですが、落ち着いて過ごすことが出来るようになったとお嫁さんが喜んでました。

そのおばあちゃんは、なぜ車を見ると突っ込むんだと思います? ある日、公園まで一緒に散歩にいった時に、亀の置物をじっーと見つめてね。その亀の置物の上に載ったんですよ。 そしたら、とても喜んで。ずっーと亀の上に座ってるんですよ。勿論、その亀動かないんですよ。

それで、わかったんですよね。。 車につっこみたいんじゃなくて、乗り物に乗りたかったんだってね。

乗り物に乗りたいのはね、おじいちゃんが、クリーニング屋をやられていて、 若い頃はよく、おじいちゃんの助手席にのって、配達なんかをしていたからなんじゃないかって考えたんです。

【頭の中で、見たことの無いご利用者様の姿が、車に突っ込む変わったおばあちゃんから、おじいちゃんを恋慕する可愛いおばあちゃんへと変換されていく。】

カイポケ:おじいちゃんの横に座りたかったんですね・・・・ 【祖父が亡くなった後、1年程夏も冬もおじいちゃんの背広を羽織つづけた自分の祖母を想い出した。】

 

~自分のやりたい介護とは?(原点に立ち戻る)~

安藤さん:人間の行動に無意味なことなんて何一つなくて。全ての行動に意思があるし。 どんな状態状況であっても、本人が人生を「楽しい」と想ってもらえるようサポートするのが私の使命だと思ってるんです。

カイポケ:安藤さんは、20歳から介護業界で働かれていたということですが、今日の安藤さんを創り上げたものってなんでしょうか?

安藤さん:社会人になって1社目に入った会社で学んだことや経験してきたことが大きな原点になってますね。 皆さんも、最初について上司からの影響って受けやすかったりしませんか?

私は、特にそうで。1社目の常識が、私の中では今でも「当たり前」になってるんです。 1社目の常識は、他社から見れば常軌を逸脱していたともいえるでしょうね。

そこは、日本初のアルツハイマー専門の特別養護老人ホーム(大分県)で、その分野では有名な先生が設立された施設なんです。

安藤さん:これが、私がその施設で学んだ運営方針と考え方でした。 認知症という病気はエネルギーを使います。最初は過食気味でも進行していくと食べる行為を忘れてしまうのか、 全く食べなくなるような方もいらっしゃいます。 そんな中でよりおいしいお食事や深夜のお夜食も準備して提供することで エネルギーをチャージできいつまでも元気で自分らしい生活を維持して頂けるのです。

その人らしく楽しく生活して頂くことが何よりのお薬。 そして、その介護施設で働く人は、気持ちがあって慈愛の心に溢れた人がその職につくというのが当たり前の環境だったんです。

結婚を機に一旦専業主婦を経験しました。時代が変わり社会に復帰するときに事業所も変わっていく中で、 運営方針に疑問を抱きつつ働くことになり、自分の価値観と異なるところでは働けないという思いが強くなり立ち上げることを決意しました。

カイポケ:安藤さんのお話を聞いていると、是非一度安藤さんの下で働いてみたいという気持ちになります。 みなさん、立ち上げや軌道にのるまで、ご利用者様の確保に苦労されると聞きますが、最初から医療法人さんや地域包括の方よりご紹介頂いていたわけではないですよね?

安藤さん:勿論。最初の1カ月間は、ご利用者様0人の状態で、立ち上げメンバーと、毎日ランチと営業だけしに事務所に来ていましたよ。(笑) あるとき、地域の集まりがあって、「どんな方でも大丈夫ですから」と強くお願いをしたら、1名ご紹介頂いたんです。

そのご利用者様は、お亡くなりになるまで約2年通われたんですけど、最初はどの施設にも入所を断られていた方だったので、 ご家族の方も大変喜んで下さり、今でも、ご家族の方と交流がありますよ。

そのご利用者様のことをきっかけに、地域包括さんより、重度の認知症の方や、週に数日宿泊が必要な人など、比較的重症の方を、 ご紹介頂くようになりました。病院経由で地域包括を相談が入ったようで、「シルバー茶論さんなら・・・」 ということで、タイムリーにご紹介を頂いています。 今では、数社のケアプランセンターがお得意様で困難事例はシルバー茶論にお願いすれば ご家族も安心だと、新規のご相談が絶えません。

地域の医療連携を密にすることが秘訣かもしれません。 看護師は紹介元の医療機関に出向き必ずケアマネと担当者会議を行い、 病院の看護師さんとも連携しています。

ご利用になった患者様の様子を是非見学させてほしいと、 大学病院や急性期病院のMSWさんやNSさんも立ち寄って下さいます。 あまりの変わりように見違える方も多いようです。

 

~メンバーの多様性を尊重した職場(多国籍で構成されるスーパーチーム)~

カイポケ:重度の認知症の方や、お泊りが可能な体制を構築していくには、職員の質が何より問われてくると思います。 特に、東京都内は、有効求人倍率も高いですし、介護職員の採用も一筋縄ではいかないのではないですか?

安藤さん:そうですね。本当に人が採用出来なくて。 求人を出してもなかなか応募が無くて本当に焦りました。

そんなとき、フィリピンのヘルパー2級の資格を持った方が面接にいらして、その方をきっかけに多国籍の職員を採用するようになりました。 今では、メキシコ、中国、フィリピン、台湾など様々な国の方がこちらで働いて下さっています。 日本在住歴も長く、日本の方と結婚されている方も多いので、特に文化の相違によるデメリットは生じてないですね。 多国籍の方を積極的に採用するようになってからは、そのコミュ二ティーの中での紹介もあり、おかげさまで、何とか採用は出来ている状態です。

カイポケ:失礼なことをお伺いしますが、外国の方だと定着率が低く離職率が高くなるイメージがあるのですが、そんなことはないですか?

安藤さん:ええ、むしろ逆で、立ち上げ当初から勤務頂いているフィリピンの方は既に7年勤務いただいており、シルバー茶論にとって、無くてはならない人材です。会社の核となって働いてくださってますよ。

カイポケ:医療対応や認知症の症状が重い方を預かっている分、職員のスキルアップが何よりも欠かせないと思うのですが、 その辺はどのようにレクチャーされているのですか?

安藤さん:仰るとおり、職員のスキルアップは職員の確保と同じぐらい大事なことですね。 なるべくみんなには、どんな状況下にも対応出来るよう総合的に判断しマルチにタスクを実行出来る人材に育っていただくため、 時間に制限があっても、時間がかかっても、なんでも出来るようになることを求めていきます。 そうすることで、この職員にしかできないという事態を防いでいます。

カイポケ:有難うございます。日本の職員の方であれば育成面においてコミュニケーションギャップは生まれないと思うのですが、外国の職員の方にお伝えされる上での工夫をお伺いしても宜しいでしょうか?

関和さん:現場責任者の関和と申します。特に、苦労を感じたことはないですね。 LINEのスタンプやジェスチャー、文章等で口頭で通じない分のギャップは埋めることが可能です。

また、日本の職員よりも、お国柄盛り上げ上手で、お誕生日会やイベント行事のときには、歌を歌ったり率先して盛り上げて下さるので、 ご利用者様も、みな職員のことが好きで、むしろ多国籍で構成されるチームならではの強みを活かせていると感じています。

カイポケ:素晴らしいですね!採用難で悩んでいる事業所さんも多い中、とても参考になるお話を聞かせて頂き有難うございました。

 

~業務効率とキャッシュフローの改善~

カイポケ:一方で、経営者の立場からすると、多店舗展開されていますと、業務の効率化やコスト削減も意識されていると思うのですが、 シルバー茶論さんの場合、会員特典のサービスをかなりお使い頂いてますので、同じカイポケ会員さんにお薦めするとしたら、どちらのサービスをどのようなシーンで使用されることをお薦めしますか?

安藤さん:そうですね。後は、ファクタリングをもっと早くから知っていれば!というところです。 1店舗目から2店舗3店舗と初めて店舗を拡大したとき、 国保連の場合、キャッシュがはいってくるのが1.5カ月後ですから、資金繰りが上手くいかずに、一旦3店舗目を閉めて、 2店舗目が安定してから、再度3店舗目を開けた経緯がありました。

事業は順調だったんですが、キャッシュが入ってくるタイミングがずれていたことがネックだったので、 あのとき、カイポケさんのファクタリングサービスを知っていたら、そのサービスを使用して、3店舗目を閉めずとも、早期に、店舗を増やすことが出来、ご利用者様をお待たせすることも無かったなあと思いましたね。

カイポケ:1店舗目から2,3とこれから増やされる際に、ファクタリングを使用することで、キャッシュフローを安定し、事業を早期に軌道に乗せることがポイントということですね。 もうすぐ、年末調整ですが、ご利用者様のご家族から医療費控除額を記載した明細を求められたときに、簡単にカイポケのソフト内で出せるのもご存知でしたか?

安藤さん:勿論。それも使用してますよ。 これも、データと連動しているから、保険外の項目だけ編集が必要なところだけ修正すればよいので、楽ですね。

カイポケ:そうですね。これから、年末調整に入り、医療費控除額が明記された請求書の発行を要望されるご家族もいらっしゃるかと思いますので、 是非、こちらのデータをご活用下さい。

安藤さん:ええ、2万5千円の会費内で使えるものは全て使い倒そうと思ってますので。(笑)

カイポケ:是非!カイポケとしても、使い倒していただくことで、お客様の業務効率やコスト削減に少しでも寄与できればと考えております。 本日は、貴重なお話を本当に有難うございました。

安藤さん:いえいえ、こちらこそ、また宜しくお願いします。

 

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