小規模多機能型居宅介護向けソフトの、機能と導入メリット!
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目次
小規模多機能型居宅介護向けのソフトに必要な機能とは?
① 小規模多機能型居宅介護とは?
小規模多機能型居宅介護とは、施設に入居しているご利用者が自立した生活を送ることができるように、本人の選択により「通い」、自宅への「訪問」や「泊り」と組み合わせ、日常生活支援や機能訓練を行う地域密着型サービスです。1事業所あたり登録が29名以下、「通い」15名以下、「泊り」9名以下と定められていて、すべてのサービスが同じ事業所で行われています。
② ソフトに搭載されている機能について
小規模多機能型居宅介護は、個々のご利用者が「通い(デイサービス)」「訪問(訪問介護)」「泊り(ショートスティ)」のスケジュール管理機能を搭載しているソフトが便利です。ご利用者の日々の介護記録や、個人情報の管理機能も必要です。
ソフト会社によっても異なりますが、現場で多く利用されている小規模多機能型居宅介護向けソフトには、次のような機能が搭載されています。
- ご利用者管理機能(基本情報、通い、訪問、泊りの管理など)
- アセスメント機能
- 居宅サービス計画機能
- サービス利用票/提供票機能
- ヘルパースケジュール機能(介護サービス対応)
- 介護計画書作成(介護サービス対応)
- 予定実績管理
- 保険外サービス
- 給付管理
- 請求データ作成
- ご利用者請求
- 職員間連絡
- 報告連絡
- 職員日誌
- FAX連絡票
- サービス予定表作成
など
このような機能があるため、個々のご利用者スケジュールを職員がすぐに把握できます。また、給付管理機能もあるため国保連への請求が容易です。
小規模多機能型居宅介護向けソフトの導入メリット
① 誰が見てもわかりやすいスケジュール管理ができる
小規模多機能型居宅介護向けのソフトを導入すると、個々のご利用者によって異なる「通い」「訪問」「泊り」のスケジュールを一括して管理する機能があるので、どの職員がみてもその日の予定をすぐに理解できます。
② 入力箇所が減り作業が効率化できる
アセスメント作成をすると、自動的に居宅介護サービス計画書の方に自動入力します。利用表や提供表、モニタリングの方へも自動入力し、空いている部分だけの入力をするだけなので、効率的に事務作業ができます。
③ 請求書や領収書を簡単に作成できる
実績管理がなされているので、給付管理や請求データが自動入力され、ご利用者の請求書や領収書もすぐに出すことができ、事務仕事の効率が上がります。
④ ご利用者の健康状態がすぐにわかる
日々のバイタルや排泄、食事、入浴などの介護記録が一目でわかり、引継ぎの時もすぐに健康状態を把握できます。
⑤ 事業所の運営状況を把握できる
いくつもの事業所を立ち上げている企業は、クラウド型(ASP型)ソフト導入により常にオンラインでつながれるため、各事業所に足を運ばずに、おおまかな運営状況などが確認できます。
小規模多機能型居宅介護向けのソフトを選定するポイント
① スケジュール機能がついているか
小規模多機能型居宅介護向けソフトに必要な機能は、「通い」「訪問」「泊り」のスケジュール機能がついているかどうかです。3つのサービスが行われているため、手書きでは非常に煩雑になります。そのため、ソフト選びにはスケジュール機能が必要です。
② クラウド型ソフトかパッケージ型ソフトか
クラウド型(ASP型)ソフトは、国保連への請求をソフト会社が一括して行います。事業所のパソコンが壊れてもソフト会社が保存しているため、データ紛失のおそれがなく、アップロードも自分でする必要がありません。
また、クラウド型(ASP型)ソフトは、複数の事業所を経営している法人内で利用料の一括管理・発行をすることができます。ソフトによっては、複数事業所の売り上げや稼働実績を集計し、運営状況を知ることができます。
一方でパッケージ型では、国保連請求向けのソフトが別途必要で、アップデートも自分で行わなければなりません。そのため、事業所のニーズによりクラウド型(ASP型)かパッケージ型かどちらを選ぶかを決めると良いでしょう。
③ サポート体制がしっかりしているか
ソフトの機能は使いやすくなってきていますが、ソフトが動かなくなったり、うまく機能しなくなったりすることがあります。その時に電話がつながりやすく、敏速に対応してもらえるかどうかは選ぶポイントになります。クラウド型(ASP型)ソフトの場合、遠隔で操作して解決する場合もあります。
ほとんどのソフト会社は、体験版を出しているため、導入の前にそれを試してから決めると良いでしょう。同時にわからないことを尋ねてみると、サポート体制が十分かどうか見極める参考になると思います。
小規模多機能型居宅介護向けのソフトの費用例
小規模多機能型居宅介護向けソフトは、クラウド型(ASP型)のソフトを導入する事業所が増えています。
パッケージ型は、初期費用の負担が大きく、月々の費用は安くなっています。クラウド型(ASP型)ソフトは、初期費用が無料か安いですが、月々の費用が高くなっています。
小規模多機能型居宅介護向けソフトの、パッケージ型とクラウド型(ASP型)の導入費用の例をいくつか挙げていきます。
① クラウド型(ASP型)ソフトの場合
A社 初期費用ソフト1個につき 30,000円、月々50,000円
B社 3年一括プラン1台 220,000円
月額プラン一台月々 8,300円
C社 月額 9,000円〜
② パッケージ型ソフトの場合
A社 ソフト1個一括 220,000円+保守料年間30,000円
D社 月額5,000円~
まとめ
小規模多機能型居宅介護向けソフトには、ご利用者の「通い」「訪問」「泊り」を一括して管理する、スケジュール機能がついているソフトが便利です。ソフトを導入することによって煩雑な業務の効率を上げて、職員の仕事負担軽減に役立ちます。
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