介護予防支援経過記録票とは?記入例と様式の無料ダウンロード



要介護認定において要支援1、要支援2または基本チェックリストの該当者は、介護予防サービスや介護予防・生活支援サービス事業を利用するにあたり、多くの方が地域包括支援センター等の介護予防マネジメントを受けることになります。
介護予防ケアマネジメントでは、「その利用者が可能な限りその居宅において、自立した日常生活を営むことのできるように配慮して行われるものでなければならない。」という基本方針が定められています。
この自立支援を目的とした介護予防ケアマネジメントを行うために、解決すべき課題(ニーズ)を明確にする「アセスメント」、「目標の設定」、目標を達成するための「サービスの利用計画の作成」、支援の経過の把握・評価を行うための「モニタリング」、モニタリングの結果から「再アセスメント・プランの見直し」などを行います。
「介護予防支援経過記録票」は、この一連の流れの中の「モニタリング」の際に使用する書類です。
この記事では、介護予防支援経過記録票の書き方・記入例について説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
また、介護予防支援経過記録票のエクセルファイルが無料でダウンロードできますので、ご活用ください。

目次

1.介護予防支援経過記録票とは?
2.介護予防支援経過記録票の記入例
3.まとめ
4.介護予防支援経過記録票の様式(エクセル)の無料ダウンロード

1.介護予防支援経過記録票とは?

介護予防支援経過記録票とは、介護予防サービスに関する連絡や相談、会議などを時系列に記載する書類です。
介護予防ケアマネジメントでは、解決すべき課題(ニーズ)を明確にし、その課題を解決するための短期目標・長期目標、サービスの利用計画を定め、介護予防サービス等の利用が開始されます。
そして、サービスの利用開始後は、定期的に状況を確認(モニタリング)することになり、その訪問した日時や利用者の意向・希望の変化、サービスの実施状況などを確認し、介護予防支援経過記録票に記載することになります。

介護予防支援経過記録票の注意点

時系列で記載されているか?

記入にあたり重要なポイントとして、訪問や会議の開催、決定事項など「事実を記録すること」が挙げられます。そして、計画の変更を行う際、これまでの介護予防支援ケアマネジメントの経緯が一目でわかるよう、「時系列で」記入する必要があります。
また、記入にあたっては「5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)」を意識して書くのが良いでしょう。

定期的なモニタリングが実施されているか?

介護予防支援経過記録票には、定期的に実施されるモニタリングについて記載することになりますが、モニタリングは基本的には3ヵ月に1回以上の頻度で実施する必要があります。
モニタリングを実施した場合、訪問日や聴取した内容を介護予防支援経過記録票に記録し、実施できない場合には、その理由を記録して適切に介護報酬等の請求を行いましょう。

サービス担当者会議の出席者が記載されているか?

サービス担当者会議について記入する際は、サービス担当者会議を実施したことだけではなく、出席者とその所属事業所名、会議で検討した内容などを記載しておくことが望ましいとされています。

2.介護予防支援経過記録票の記入例

ここでは、介護予防支援経過記録票の記入例を挙げていますので、見ていきましょう。

年月日 内容
〇〇年4月1日 【相談】
9時30分。電話によりご本人から介護予防支援サービスの利用についての相談あり。詳しい状況を確認するため、4月3日15時に自宅へ訪問することになる。
〇〇年4月3日 【初回面談】
15時に自宅を訪問。介護支援専門員証の提示を行い、自己紹介をした後、利用者及び家族の同意を頂き、介護保険被保険者証の内容を確認し、インテークを実施した。
〇〇年4月4日 【日程調整のための電話連絡】
契約及びアセスメントを実施するために日程調整の電話連絡をした。4月7日14時に自宅へ訪問することになる。
〇〇年4月7日 【契約】
サービス利用開始にあたり、契約書、重要事項説明書等について利用者本人及び家族に説明し、同意の署名(電子署名)を頂き、交付した。
【アセスメント】
利用者及び家族と面接し、アセスメントの趣旨を十分に説明し、理解・同意を得た後、ケアプラン原案作成のためのアセスメントを実施した。
【介護予防通所リハビリテーションの提案】
事業所の一覧を提示し、送迎が可能なエリアにある事業所の利用料金やサービス内容、特徴などをパンフレットを用いて説明する。利用者から希望する事業所を聞き、デイケア〇〇〇〇へ空き状況を確認し、後日連絡することを伝える。
〇〇年4月8日 【介護予防通所リハビリテーションの空き状況】
デイケア〇〇〇〇に空き状況を確認したところ、空きがあり、利用が可能とのことだったので、利用者本人にその旨を伝える。
【日程調整】
利用者本人及びデイケア〇〇〇〇にサービス担当者会議を開催するための日程を確認し、4月14日14時に利用者の自宅で開催することになる。
〇〇年4月14日 【サービス担当者会議の実施】
サービス担当者会議を利用者の自宅にて実施した。利用者の状態・環境等に関する情報をデイケア〇〇〇〇の担当者と共有し、ケアプラン原案の内容について、デイケア〇〇〇〇の担当者から意見を求め、調整を図った。
〇〇年6月13日 【事業所へのモニタリング】
デイケア〇〇〇〇に電話し、利用者の状態及びサービスの実施状況等について確認を行った。
〇〇年6月14日 【モニタリング実施】
利用者の状態及びサービスの実施状況等について確認するため、利用者の自宅においてモニタリングを実施した。
【モニタリング結果】
モニタリングした結果、新たな課題(生活ニーズ)は発生していないので、ケアプランの短期目標・長期目標を達成するために、引き続き介護予防サービスを継続して利用する必要があると判断した。

3.まとめ

これまでご紹介してきたように、介護予防支援経過記録票は、モニタリングの内容も含め、介護予防ケアマネジメントの一連の流れを時系列に沿って確認し、ケアプランの見直しを行うために作成する書類です。
この記事では、介護予防支援経過記録票の記入例もご紹介しましたので、ぜひ参考にしていただき、皆様の今後の業務のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

4.介護予防支援経過記録票の様式(エクセル)の無料ダウンロード

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