ケアマネジャーの育成方法とは?指導の手順やポイントも解説



居宅介護支援事業所を運営する皆様の中には、質の良いサービスを提供をするためにも人材育成に力をいれたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

これまで人材の育成をする中で、「ケアマネジャーの育成がうまくいかない」や「ケアマネジャーを育成するために効果的な方法はないの?」といった疑問や悩みを感じることがあるでしょう。

そのような経営者・管理者の皆様に向けて、この記事では、ケアマネジャーの育成がうまくいかない原因と対策や、具体的な方法などについて解説していきます。

目次

ケアマネジャーを育成するメリットとは?

ここで一度、職員を育成するメリットを確認しておきましょう。

【人材育成のメリット】

ケアマネジャーの育成ができない原因と対策とは?

人材育成には様々なメリットがある一方で、ケアマネジャーの育成に中々手が回っていないという事業所も多いのではないでしょうか。人材育成ができていない原因は、以下のようなものが考えられます。

【人材育成ができない原因】

それでは、これらの原因に対する対策について、詳しく見ていきましょう。

時間を確保できない

人手不足などにより、人材育成のための時間が捻出できていないことが考えられます。

育成するための時間を確保するためには、業務にかけている時間を見える化し、効率化できそうな業務の効率化を図るなどの対策を検討しましょう。

予算を確保できていない

ケアマネジャーを育成するためには、研修への参加や資格取得の補助、書籍の購入などにコストがかかります。

居宅介護支援事業所の運営に必要な費用として見積もり、育成費用を含めた収支計画を作成しましょう。

担当者が育成のためのスキルがない

研修担当者のスキルがないために、ケアマネジャーの育成を効果的に実施できていない可能性もあります。

効果的な育成をするために、

などの対策を検討しましょう。

育成をする組織文化がない

そもそも事業所内に人材育成が重要と捉える考え方が浸透していない場合も考えられます。

まずは経営者や管理者が人材育成の必要性を認識し、職員に説明することが大切です。また、育成に積極的な職員を評価するなどの対策も検討しましょう。

採用したケアマネジャーを育成するポイントとは?

居宅介護支援事業所のケアマネジャーには、ケアマネジャーの資格を取得したばかりの方と、ある程度の経験年数を積んだ方がいます。

経験年数によって求められるスキルは変わってくるので、未経験・新人のケアマネジャーと実務経験のあるケアマネジャーに分けて、育成のためのポイントをご紹介していきます。

未経験・新人のケアマネジャーを育成するポイント

資格を取得したばかりの新人ケアマネジャーに対しては、業務マニュアルなどを使って業務の流れや優先順位などを丁寧に指導しましょう。

また、介護の現場で実務経験を積んでケアマネジャーの資格を取得する方が多いですが、これまでの業務でケアマネジャーとの接点が少ない場合、イメージしていた仕事内容との違いに戸惑いを感じてしまうかもしれません。メンター制度などを導入して、不安を感じやすい新人ケアマネジャーのメンタルケアも忘れずに行うことが大事です。

実務経験のあるケアマネジャーを育成するポイント

実務経験のあるケアマネジャーは、ケアマネジャーとしての基本的な知識や技術は身についているはずです。しかし、事業所に転職したばかりだと、新しい利用者様や他のスタッフとの関係構築や介護ソフトなどのシステムの使い方、事業所独自のルールの把握などに戸惑いを感じる可能性があります。そのため、業務についての不安や戸惑いに対して、すぐにフォローできるような体制作りをすることが大事です。

ケアマネジャーを育成するための方法とは?

ケアマネジャーを育成するためには、育成の目標を明確にした上で、必要な研修を行いましょう。具体的には以下のようなステップで育成を行っていきます。

  1. 育成目標を設定する
  2. 育成内容・プログラムを作成・実施する
  3. 評価とアフターフォローをする

ここでは、未経験・新人のケアマネジャーを育成する場合を想定して、一つひとつ具体的な内容をご紹介していきます。

育成目標を設定する

まずは、これまでの実務経験、現在の知識・技術などを把握し、その人の強みや課題を把握します。

その上で、今後身に付けてもらいたいスキルや知識を明確にし、具体的な目標と達成方法を設定しましょう。

育成プログラムを作成・実施する

設定した育成目標に沿って、育成プログラムを作成・実施していきます。

研修の内容は、身に付けてもらいたいスキルや知識に基づき、設定しましょう。

具体的な研修方法は、

といったものが考えられます。

評価とアフターフォローをする

育成プログラムを実施したら、研修の効果を評価します。はじめに設定した育成の目標の達成度と達成できなかった場合に実施すること(フォローアップ)を決めましょう。

新人研修が終わると、実際に利用者様に対する仕事を任せることになりますが、業務の中でわからないことなどが出てくると思います。そのような場合に、上司や同僚などに相談できるような体制を構築しておくことが大切です。

ケアマネジャーを育成するために役立つ研修・資格とは?

ケアマネジャーを育成するために役立つ研修や資格をご紹介します。

ケアマネジャーのスキルアップに役立つ研修や資格については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、合わせてお読みいただけると幸いです。

ケアマネジャーの育成に役立つ研修

介護支援専門員レベルアップ研修

介護支援専門員レベルアップ研修は、ケアマネジャーが専門的な知識の習得および実践的な技術等を向上させ、業務に生かしてもらうことを目的として実施されています。

チームリーダー研修

チームリーダー研修は、チームリーダーとしての役割を遂行するための基本を習得し、自らのキャリアアップの方向性を考えてもらうことを目的として実施されています。

新人の指導を初めて担当する中堅職員などの受講を検討してみましょう。

ケアマネジャーの育成に役立つ資格

主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)

主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)とは、地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域課題の把握から社会資源の開発等の地域づくりや、地域の介護支援専門員の人材育成等の役割を果たす専門職の養成ができる人材を育成することを目的した研修・資格です。

社会福祉士

社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく国家資格です。

社会福祉士の資格取得を通して、相談援助に関する知識・技術を学ぶことができるため、ケアマネジャーとしてのスキルアップにつながる資格となっています。

まとめ

ここまで、居宅介護支援事業所におけるケアマネジャーの育成ポイントや手順などについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ケアマネジャーは、様々なバックグラウンドをもっているので、それぞれの強みや課題を把握し、育成目標を設定した上で、研修やOJTなどを実施していきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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