介護事業所のChatGPT活用例と導入手順、注意点を解説

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日々の業務に追われる介護現場では、ChatGPTを活用して業務を効率化したいと思われている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、介護現場でChatGPTを活用してできることや導入のメリット、具体的な導入手順、注意点などを解説します。

目次

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIが開発した最も広く使われているAIです。
日本語での対話・文章作成・要約・翻訳など幅広い用途に対応しており、パソコンやスマートフォンから手軽に利用できます。
専門的な知識がなくても、チャット形式で話しかけるように入力するだけで回答が返ってくるため、初めてAIを使う方でも扱いやすいのが特徴です。
無料版でも、日常的な文章作成や情報整理には十分な性能を備えています。

介護現場でChatGPTを活用して効率化できること

介護現場では、ChatGPTを次のような業務に活用することで、効率化を図ることができます。

記録・文書の作成

箇条書きやメモの内容をもとに、日々の記録や、関係機関・ご家族への連絡文書を作成できます。
文章を考える負担が減ることで、記録・文書作成にかかる時間を短縮できます。

ケアプランの原案作成

利用者の基本情報やアセスメント内容を入力することで、ケアプランの原案を作成できます。
一から作成する場合と比べて、作業にかかる時間を大幅に短縮できます。

議事録の作成

会議やカンファレンスでのメモ・音声の文字起こしの内容をもとに、要点を整理した議事録を作成できます。
話し合った内容を漏れなく整理し、まとめる手間を減らせます。

マニュアル・研修資料の作成

作成したいマニュアルや研修資料の内容を伝えるだけで、ChatGPTがたたき台を作成してくれます。
ゼロから構成を考えたり、資料を作成したりする手間を削減することができます。

情報収集・調査(報酬改定の整理など)

介護報酬改定や加算・減算に関する情報など、知りたい内容を伝えることで、必要な情報を整理することができます。
ただし、ChatGPTが出力する情報が必ずしも最新とは限らないため、正確な情報は厚生労働省など公的な情報源で確認することが大切です。

レクリエーションの企画・アイデア

利用者の興味や身体状況に合わせたレクリエーションの企画や、アイデア出しに活用できます。
マンネリ化しやすいレクリエーションの内容に、新たなアイデアを取り入れやすくなります。

食事やおやつの献立のアイデア

季節の食材や行事に合わせた献立、栄養バランスを考慮したメニューのアイデア出しにも活用できます。
献立を考える負担を減らしながら、バリエーションを広げることができます。

介護現場にChatGPTを導入するメリット

ChatGPTを介護現場に導入することで、次のようなメリットが期待できます。

作業時間の短縮

ChatGPTを活用することで、記録や議事録、マニュアルの作成やアイデア出しなど、時間のかかる業務を大幅に効率化できます。
作業時間が短縮されることで、残業の削減や、利用者・ご家族とのコミュニケーションなど、人にしかできない業務により多くの時間を充てられるようになります。

対話形式でブラッシュアップできる

ChatGPTはチャット形式でやり取りできるため、出力された内容に対して「もう少し具体的にしてほしい」「別の視点も加えてほしい」といった追加の指示をその場で出しながら、内容をブラッシュアップしていくことができます。
ChatGPTに文章を出力させるだけではなく、対話を重ねながら完成度を高められる点が魅力です。

無料で導入できる

ChatGPTは無料版でも十分な機能を備えているため、費用をかけずに導入できる点がメリットです。
まずは無料で導入し、自分たちの業務に合う使い方を確認することができます。
無料版で試した上で「もっと多く使いたい」「より高度な機能を使いたい」と感じた場合は、有料プランへの切り替えを検討してもよいでしょう。

介護現場にChatGPTを導入する手順

ここでは、ChatGPTを介護現場に導入する手順を、5つのステップに分けてご紹介します。

ステップ1:導入したい業務・課題を整理する

まずは、事業所内でどのような業務にChatGPTを活用したいか、どのような課題を解決したいかを整理します。
課題となる業務に現状かかっている時間を明確にしておくと、導入後の効果を実感しやすくなります。

ステップ2:運用ルールを設定する(入力禁止情報・確認フローなど)

ChatGPTを実際に使い始める前に、事業所内での運用ルールを決めておきましょう。
利用者や職員の氏名・住所などの個人情報を入力しないことや、出力された内容を必ず人の目で確認するといったリスクを回避するためのルールを含めておくと良いでしょう。

ステップ3:一部の業務・職員で試験導入する

はじめから事業所全体に導入するのではなく、まずは一部の業務や職員に絞って試験的に導入してみましょう。
実際に使ってみることで、運用ルールや活用方法の課題が見えてくることがあります。

ステップ4:職員へのレクチャー

試験導入が完了したら、職員全体へChatGPTの使い方や運用ルールをレクチャーします。
操作に不慣れな職員でも使えるように具体的な入力例や活用場面を示しながら説明すると、導入後の定着につながります。

ステップ5:本格導入

レクチャーを終えたら、事業所全体でChatGPTの本格導入を進めます。
導入後も、実際の利用状況を確認しながら、運用ルールや活用方法を必要に応じて見直していくとよいでしょう。

ChatGPTに入力するプロンプト(指示文)の例

ここでは、ChatGPTに入力するプロンプト(指示文)の例をご紹介します。

【記録の作成】プロンプト例

あなたは介護記録の作成に詳しい介護職員です。
以下のメモをもとに、介護記録として使える文章を作成してください。

【作成条件】

【メモ】
(ここに、その日の様子や対応内容を箇条書きで入力)

【議事録の作成】プロンプト例

あなたは会議の議事録作成を担当する職員です。
以下の音声の文字起こし内容をもとに、議事録を作成してください。

【作成条件】

【文字起こし内容】
(ここに、会議の文字起こしテキストを入力)

【レクリエーションの企画・アイデア】プロンプト例

あなたは介護施設のレクリエーション企画に詳しい介護職員です。
以下の条件に合うレクリエーションを5つ提案してください。

【条件】

【出力形式】
レクリエーション名/概要/期待される効果、の3項目で提案してください。

介護現場にChatGPTを導入する際の注意点

ChatGPTを介護現場に導入する際は、以下の4点に注意しましょう。

個人情報の漏洩リスク

ChatGPTでは、入力した内容がAIの学習に利用される場合があるため、利用者や職員の氏名、住所、生年月日など、個人情報をそのまま入力するのは避けましょう。
年齢や状態像など個人を特定できない範囲の情報に留めたり、学習に利用されないように設定を行ったりするなどの対策が必要です。

必ず人の目で最終チェックを行う

ChatGPTが作成した記録や文書、議事録などは、あくまで原案です。
内容が事実と合っているか、不足している情報がないかを、必ず職員自身の目で確認しましょう。

誤った内容が出力されるリスク(ハルシネーション)

ChatGPTは、誤った情報を出力してしまう「ハルシネーション」を起こすことがあります。
特に法改正や報酬改定など、正確性が求められる情報については、出力内容を鵜呑みにせず、厚生労働省など公的な情報源で確認するようにしましょう。

プランによって使える範囲が異なる

ChatGPTには無料版と有料版があり、それぞれ使える範囲が異なります。
無料版は、メッセージの回数に上限や利用できるモデルの性能に制限があるため、事業所全体で使い方や頻度が増えてきた場合は、有料版への切り替えが必要になることがあります。

まとめ

ChatGPTを活用すると、記録や議事録、マニュアル作成、レクリエーションの企画など、介護現場のさまざまな業務を効率化できます。
作業時間が短縮されることで、利用者やご家族とのコミュニケーションなど、人にしかできない業務により多くの時間を充てられるようになります。

一方で、個人情報の取り扱いやハルシネーションのリスクなど、注意すべき点もあります。
ChatGPTが作成した内容は、あくまで下書きとして活用し、最終的な内容は必ず職員自身の目で確認することが大切です。

まずは一部の業務からChatGPTの活用を試してみてはいかがでしょうか。

株式会社エス・エム・エス

カイポケメディア編集部

カイポケメディア編集部には、看護師や社会福祉士をはじめ、介護事業所の運営経験者、介護ソフトの導入サポート経験者など、幅広い知見を持つメンバーが在籍しています。
制度と現場の実務に精通した視点から、介護事業所の開業、日々の業務効率化、経営改善に役立つ情報を発信しています。

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