【ケアマネ向け】居宅介護支援のソフト・システム10選!選び方、比較のポイント、ランキングから選ぶ際の注意点を解説

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居宅介護支援向けの介護ソフトの導入・入替を検討している経営者・管理者の皆様は、より良いソフトを選ぶために情報収集をしているかと思います。
その際に、「居宅介護支援向けの介護ソフトはどのような種類があるの?」や「ランキングサイトを見る際の注意点はあるの?」などの疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、居宅介護支援のケアマネジャーの方々に向けて、介護ソフトの選び方と比較のポイント、比較サイトなどのランキングから選ぶ際の注意点について解説していますのでぜひ最後までお読みください。

目次

居宅介護支援向けの介護ソフトとは?

居宅介護支援向けの介護ソフトとは、アセスメントの記録やケアプランの作成、国保連への請求を行うためのソフトやシステムを指します。
介護ソフトを導入することで、利用者様の情報管理やサービス提供票等の作成など、ケアマネジャーの日常的な業務を効率的に行うことができるようになります。

居宅介護支援向け介護ソフトの主な機能

居宅介護支援向けの介護ソフトを導入するメリット

居宅介護支援向けの介護ソフトを導入することで、管理者やケアマネジャーが担っている様々な業務の効率化やBCPの観点からメリットが得られます。

書類作成・請求業務の効率化

介護ソフトを導入すると、書類の作成や請求業務を効率的に行うことができます。
アセスメントシートや居宅サービス計画書、担当者会議の要点、モニタリング表など各種帳票を効率的に作成できるようになり、また、予定・実績データから国保連請求に必要な書類を自動で作成できるため、請求業務を大幅に効率化できます。

他事業所とのスムーズな連携

ケアプランや提供票などの情報を他の介護サービス事業所に共有できる介護ソフトを導入することで、FAXや電話、郵送でのやり取りを大幅に減らすことができます。
また、伝達漏れなどのヒューマンエラーの防止にも役立ちます。

データ管理の効率化

介護ソフトを導入することで、支援経過記録・契約情報・モニタリング結果などの必要なデータに効率的にアクセスすることができます。
また、紙での保管に比べ、用紙代・印刷代・ファイル代を削減でき、書類整理にかけていた時間と手間を減らすことにもつながります。

災害時にも安全にデータを保管

クラウド型の介護ソフトを選ぶと、事務所のパソコンが災害等により被害を受けた場合でも、データセンターにデータが保管されているので安全です。
インターネット環境があればすぐに業務を再開できるので、BCP(事業継続計画)の観点からも、クラウド型の介護ソフトはメリットがあると言えるでしょう。

居宅介護支援向けの介護ソフトの料金相場

居宅介護支援向け介護ソフトの一般的な料金相場は、月額5,000円~30,000円ほどです。
基本料金に加えて、追加したオプション機能の種類や数、ユーザー数に応じて金額が変動する場合があり、また、月額費用とは別に初期費用がかかるケースもあります。

居宅介護支援向けの介護ソフト一覧

居宅介護支援事業所向けに介護ソフトを提供している会社は多くあります。以下は、居宅介護支援向けの介護ソフトと、提供している会社の一覧(五十音順)です。

ソフト名 社名
インフォ・テック介護伝送ソフト 株式会社インフォ・テック
WINCARE 富士通株式会社
おくる君 株式会社インタートラスト
カイポケ 株式会社エス・エム・エス
かい録 MICKS株式会社
カナミック 株式会社カナミックネットワーク
かんたん介護ソフト 株式会社LITALICO
絆Core 株式会社内田洋行
Quickけあ2 株式会社ファティマ
ケア樹 株式会社グッドツリー
ケアマネキャロッツ 株式会社キャロッツシステム
ケアマネくん 株式会社日本ケアコミュニケーションズ
ケアマネっ子 株式会社エフワン
SimWork プロテック株式会社
SmileWeb+ 株式会社プラスワン
SOIN 株式会社シーディーアイ
ダンソフトウェア ダンソフトウエア株式会社
つながるケアNEXT 株式会社EMシステムズ
でんそう君 株式会社ハイテックシステムズ
トリケアトプス 岡谷システム株式会社
福祉の森 株式会社日立システムズ
ほのぼのNEXT NDソフトウェア株式会社
ほのぼのmini2 株式会社日本ケアコミュニケーションズ
まもる君クラウド 株式会社インタートラスト
山田方式ケアプラン構造 アントベアクリエイツ合同会社
楽すけ ニップクケアサービス株式会社
楽にネット 情報化支援サービス株式会社
ワイズマン 株式会社ワイズマン

居宅介護支援向け介護ソフトの選び方と比較のポイント

ここでは、数ある居宅介護支援向けの介護ソフトの中から、最適なソフトを選ぶための方法や比較のポイントについて、順を追ってご紹介していきます。

①条件(機能・サポート体制・料金)を明確にする

居宅介護支援向けの介護ソフトに求める機能やサポート体制、予算の範囲を明確にします。
必要な機能を洗い出す際には、事業所で解決したい課題や困りごとを従業員へ確認して把握しましょう。
そのうえで、その課題を解決するためにどのような機能が必要なのかという観点で検討していくことがポイントです。
例えば、「毎月の提供票のやり取りが大変」という課題がある場合、「提供票のやり取りを効率化するための機能があるか」や「ケアプラン連携システムに対応しているかどうか」をソフト比較の条件にします。
また、介護ソフトを導入しても「うまく使いこなせない」という場合もあるため、ソフト会社のサポート体制についても比較しましょう。
例えば、電話サポートがあるか、訪問サポートがあるか、マニュアルがあるかなどは重要な判断材料になります。
なお、居宅介護支援向けの介護ソフトの価格帯は様々で、一般的な料金相場は、月額5,000円~30,000円ほどとなっています。
事業所としての予算の範囲を明確にしておきましょう。

②各社の比較検討を行う

条件を明確にしたら、介護ソフトについて情報収集を行い、比較検討を行います。比較検討を行う際は、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

【居宅介護支援向け介護ソフト選びのポイント】

居宅介護支援事業所以外にも他のサービス種別も運営している場合は、運営しているすべてのサービス種別に対応しているかという点も確認が必要です。
複数サービスに対応した介護ソフトを選ぶ際の比較のポイントについて、 詳しくはこちらの記事をご覧ください

居宅介護支援向け介護ソフト4社の比較表

ここでは、居宅介護支援向け介護ソフトを4社にしぼって対応サービスや初期費用、機能などについて比較しています。

カイポケ A社 B社 C社
対応サービス 居宅介護支援
通所サービス
訪問サービス
サ高住・有料老人ホーム
居宅介護支援
施設サービス
通所サービス
訪問サービス
サ高住・有料老人ホーム
居宅介護支援
施設サービス
通所サービス
訪問サービス
サ高住・有料老人ホーム
居宅介護支援
通所サービス
訪問サービス
契約形態 月額 5年間使用権パック 月額(ユーザー数の従量課金) 月額
初期費用 なし あり あり あり
無料体験 あり なし あり あり
対応機能 請求・記録・ケアプラン連携システム 請求・記録・ケアプラン連携システム 請求・記録・ケアプラン連携システム 請求
サポート体制 データ移行
電話
初回請求サポート
電話 電話
研修会
データ移行
電話

③無料体験・デモンストレーションを受ける

情報収集をした上で比較検討をすると、導入したい介護ソフトが絞られてくるかと思いますので、本格導入の前に一度デモンストレーションや無料体験を受けましょう。
令和3年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金により三菱総合研究所が行った 「自身の介護情報を個人・介護事業所等で閲覧できる仕組みについての調査研究」によると、「自由にカスタマイズする機能が少なかった」、「入力したい項目の設定がなかった」、「操作方法が面倒・分かりにくかった」といった理由からソフトの変更に至っているようです。
介護ソフトの変更は職員の負担増加になるので、事前に無料体験を行ってソフトの使用感を確かめて、満足できる介護ソフトを選びましょう。

居宅介護支援向けの介護ソフトをランキングから選ぶ際の注意点

居宅介護支援向けの介護ソフトは、比較サイトなどでランキングなどが発表されています。比較サイトのランキングを参考にすることで、ソフト会社のホームページや資料だけでは分からないような情報を得ることができる場合もあります。
ただし、ランキングを参考にする上ではいくつか注意点がありますので、一つずつご紹介したいと思います。

注意点①情報の新しさ

居宅介護支援向けの介護ソフトは、価格の変更や機能の追加・バージョンアップが行われています。
比較サイトに掲載されている情報が古い場合、参考にならないこともあるので、最新の情報が反映されているのか確認した上で、ソフト選びの参考にしましょう。

注意点②運営者情報を確かめる

比較サイト・ランキングサイトの運営者の情報を確認することも大切です。
ソフト会社との利害関係がなく中立的な立場で運営しているサイトもあれば、ソフト会社やその関連会社が運営するサイトもあり、偏ったランキングとなっている可能性もあります。
客観的で正確な情報を得るためにも、いくつかのサイトのランキングを見比べるのが良いでしょう。
複数のサイトで同じように高い評価を得ているソフトは、その評価が正確である可能性が高くなります。

注意点③口コミの信頼性

多くのランキングサイトには、口コミによる評価付けや実際の口コミが掲載されています。
口コミは介護ソフトを比較検討をする上で参考になる情報ですが、件数が少ないと偏った意見だけになってしまう場合がありますので注意しましょう。

居宅介護支援向けの介護ソフト10選

冒頭でご紹介したように居宅介護支援向けの介護ソフトを提供している企業は多くありますが、今回は10社についてご紹介していきます。(カイポケより以下は五十音順)

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

カイポケは、居宅介護支援向けの介護ソフトです。各種帳票・記録の作成から請求まで居宅介護支援に必要な機能が充実。初期費用0円、月額5,000円(税別)で利用できるのでコストを削減できる介護ソフトです。
引用(2025年4月21日):https://ads.kaipoke.biz/home-helper-service/

カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

クラウド型介護ソフトならカナミック。業界トップクラスの大手企業運営で安心。多職種連携をサポートする機能が充実しチームケアをスムーズにします。プライム上場企業が運営する安心のシステムで、lifeやインボイスにも対応。導入事例もご紹介。
引用(2025年4月21日):https://www.kanamic.net/

ケア樹(株式会社グッドツリー)

ケア樹(株式会社グッドツリー)

介護ソフト・介護システムならケア樹。クラウド型で計画書管理、介護記録、介護請求・伝送まで一気通貫。LIFEやケアプランデータ連携システムにも対応。特養、老健、特定施設、介護付き有料老人ホーム、ケアハウス、通所系、訪問系、居宅介護支援、グループホーム、小規模多機能、サ高住に対応。簡単操作で低価格、導入実績も多数で安心!
引用(2025年4月21日):https://caretree.jp/

ケアマネっ子(株式会社エフワン)

ケアマネっ子(株式会社エフワン)

ケアマネっ子 介護支援ソフト|介護ソフトの導入をご検討なら、他社と比較しても簡単便利でシェア率上昇中の『ケアマネっ子』がお勧めです
引用(2025年4月21日):https://www.f1-net.co.jp/keamane/

寿(株式会社 ソフトサービス)

寿(株式会社 ソフトサービス)

請求・記録・ケアプラン(LIFE)が一体になった使いやすく安い介護ソフト
引用(2025年4月21日):https://fukushi.soft-service.co.jp/

トリケアトプス(岡谷システム株式会社)

トリケアトプス(岡谷システム株式会社)

業界最安値の介護ソフト・介護システムである「トリケアトプス」は、現場の声から生まれた介護業務支援システムです。実際に操作する人の立場に立って考えられた介護ソフトで低料金ながら誰でも簡単にご利用いただけます。無料で使える機能も一般公開中!
引用(2025年4月21日):https://www.tricare.jp/

福祉の森(株式会社日立システムズ)

福祉の森(株式会社日立システムズ)

「福祉の森」は高齢者や障がい者をはじめ、さまざまな人々の生活を支えている介護施設・障がい者支援施設事業者さまの事務処理や介護・福祉スタッフの作業を支援する業務管理システムです。日立システムズの持つ介護施設、障がい者支援施設向けの関連サービスと連携することで入居者のケアとサービス向上により一層に力を注ぐことができます。
引用(2025年4月21日):https://www.hitachi-systems.com/ind/fukushinomori/

ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)

ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)

【介護、障がい福祉事業者への72,000超の導入実績を誇るNDソフトウェアの「ほのぼの」シリーズ】携帯端末を使った「記録のクラウド管理」をはじめ、音声記録、センサー連携、インカムなどを活用し、介護現場の業務効率化をサポートしております。
引用(2025年4月21日):https://www.ndsoft.jp/product/next/

HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)

HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)

地域包括ケアシステムの構築や介護人材の確保、ビジネス強化の必要性など、介護現場には多くの課題が存在します。 HOPE LifeMark-WINCAREは、「様々な課題を解決し、介護の現場にイノベーションを」をコンセプトにお客様に最適なソリューションをお届けします。
引用(2025年4月21日):https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkwincare/

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

ワイズマンでは、医療・介護・福祉の分野に特化したソフトウェア開発のパイオニアとして、企画から開発、販売、サポートまでワンストップソリューションで展開しています。豊富な実績とノウハウを生かし、医療施設から介護事業所まで、お客様の幅広いニーズに応えるトータルソリューションをご提供します。
引用(2025年4月21日):https://www.wiseman.co.jp/

居宅介護支援向けの介護ソフトならカイポケ

カイポケは、利用者情報管理、ケアプランの作成、予定・実績管理、国保連請求まで一気通貫で行うことができるクラウド型の介護ソフトです。
請求業務だけでなく、開業支援・人事労務管理・財務支援など、居宅介護支援事業所の経営を支援する様々な機能・サービスがあります。

カイポケの詳細については、こちらから詳しい資料を請求することができますので、ぜひお申込みください。

カイポケの管理画面

居宅介護支援で介護ソフト「カイポケ」を導入した方の声

ここでは、居宅介護支援向けの介護ソフト(カイポケ)を実際に導入した皆様の声をご紹介していきます。

請求業務がスピードアップした

複数のパソコンから利用しても追加費用がかからないことと、利用者数が増えても料金が変わらない定額制だったため。操作は思ったよりも簡単で、慣れるにつれて請求業務時の入力作業がスピードアップした。

開業費用を抑えられた

新規開設時に何社か問い合わせ、費用が安く開設費用の節約ができる上に、2カ月間収入のない時に無料体験があったため。独立するまで伝送業務を行ったことがなかったが、思ったよりも簡単で、独立ケアマネとしては事務作業の負担が軽くなった。

2つのサービス種別で使ってもコストを抑えられた

もともと使っていたソフトは利用料金が高く、国保連への伝送機能をつけると追加料金が必要なため、ソフトの変更を検討していた。カイポケは価格が安く定額制な上、無料体験をした時に機能がシンプルで操作がしやすいことが決め手になった。
また、訪問介護で使っていたカイポケを居宅介護でも導入したが、料金が安いため、2つのサービスで使ってもコストを抑えることができた。

まとめ

ここまで、居宅介護支援向けの介護ソフトの一覧や、比較サイトなどのランキングから選ぶ際の注意点やソフト選びの方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
皆様の事業所にとってより良いソフトを選ぶ上で、情報収集と比較検討は重要なプロセスです。
その中で、口コミや比較サイトなどのランキングなどを参考にしつつ、各社からパンフレットを取り寄せ、無料体験・デモンストレーションなどを活用して情報を集めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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