障害福祉の訪問系サービスのICT化のメリットは?システム導入のポイントとおすすめシステム4選

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障害福祉の訪問サービスの現場では、利用者様への専門的なケアに加え、多くの事務業務が求められます。

特に、訪問系サービスでは、スタッフが事業所の外でサービスを提供するため、記録作成の手間や情報共有の遅れが負担になっている事業所は多いでしょう。

こうした現場の課題である「日々の記録業務の大きな負担」や「リアルタイムな情報共有の難しさ」を解消し、スタッフが働きやすい環境を整備するために、ICT(情報通信技術)の活用を検討している方は多いのではないでしょうか。

しかし、「ICT化を進めるために何から手をつければいいか分からない」「システムの導入で失敗したくない」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、障害福祉の訪問系サービスにICTを導入する具体的なメリット、導入を成功させるために押さえておきたいポイントや、おすすめのICTシステムを解説します。

目次

ICTとは?

ICTとは「Information and Communication Technology」の略で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。

ICTの具体例には、メール、SNS、オンライン会議、チャット、アプリ、クラウド型ソフトなどが挙げられ、皆さんも日常生活で利用している技術です。

障害福祉分野でICT化が推奨されている背景

障害福祉分野でICT化が推奨されている背景・理由には、人材を確保できないことによって生産性の向上が求められていることが挙げられます。

障害福祉サービスの利用者数が増加していることから人材の募集がされていますが、全産業と比較して障害福祉分野の有効求人倍率は高い水準で推移しており、人材確保が難しい状況が続いています。

そのような中で、ICT等のテクノロジーを活用し、福祉・介護職員の業務負担の軽減と介護サービスの質の向上に資する生産性向上の取り組みが推奨されています。

ICT化のためのシステム・ツールの種類

訪問系サービスにおけるICT化のための代表的なシステム・ツールとして、「スマホ・タブレット端末」と「コミュニケーションツール」の2つが挙げられます。

スマホ・タブレット端末

訪問系サービスでは、外出先でサービスを提供することになるので、外出先で使用できるスマホやタブレット等の端末が必要になります。

コミュニケーションツール

ICT化のためのコミュニケーションツールには、スマホやタブレット、パソコンで利用するチャットアプリやメッセージアプリ、クラウド型の介護ソフトなどが挙げられます。

訪問系サービスでは、スマホやタブレットと合わせて、外出先からの情報共有やコミュニケーションを行うためのツールを導入することでICT化を進めることができます。

ICT化のメリット

スマホ・タブレットとアプリ・ソフトを導入し、ICT化を進めることのメリットとして、「業務効率化」、「人手不足への対策」、「サービスの質の向上」などが挙げられます。

業務効率化

ICT化の最も大きなメリットは、業務効率化です。

スマホ等とクラウド型ソフトを導入することで、記録用紙への記入を効率化することができ、入力した記録はスマホ等で送信することで「記録用紙を提出するための事業所への移動」を減らすことができます。

また、受け取った記録やコメント等の情報から転記作業を減らすことができ、それをチェックするサービス提供責任者の業務負担を減らすことにも繋がっています。

人手不足への対策

ICT化を進めることは、人手不足への対策にもなります。

若い世代や効率的に働きたい求職者にとって、「手書きの記録」や「非効率な電話連絡」は就職先として選ばない要因になりかねません。

「スマホで効率的に記録が作成できる」、「直行直帰が多い」という環境は、求職者への大きなアピールポイントになります。
また、現場の負担を減らすことは、既存スタッフの離職率の低下にも直結するため、人手不足という課題への対策としてICT化は有用です。

サービスの質の向上

障害福祉の現場では、利用者のこだわりや特性、体調の微妙な変化を捉え、それに沿ったサービスを提供することがサービスの質の向上につながります。

ICT化を進めることで、画像や動画などを活用した詳細な情報を共有することができ、また、記録や申し送りをリアルタイムで情報共有することで、適切なサービス提供ができます。

ICT化を進めるためのソフト・デバイスの選び方

ここでは、ICT化を進めるために、失敗しないソフト・デバイスの選び方を解説します。

1. 「障害福祉サービス(居宅介護・重度訪問介護・同行援護・行動援護)」の機能が充実しているか

ソフトのなかには、「訪問介護(介護保険)」の機能が中心となっているソフトがあります。

そのようなソフトでは、障害福祉の訪問系サービスの機能が不足していることや使いづらいことがありますので注意しましょう。

2. 現場のヘルパーが直感的に使えるか

ICT導入による最大の障壁は「現場スタッフの抵抗感」です。

多機能であっても「使いづらい」、「わかりづらい」と感じるソフトでは、「ソフトの導入に対する反対意見が出る」や「使いこなせないことによって業務効率化が進まない」といったことが起こりえます。

説明書やマニュアルなどを何回も読み直さなくても直感的に操作できるソフトを選ぶことで「現場スタッフの抵抗感」を減らすことができますので、ソフトを選ぶときには留意しましょう。

3. サポート体制は充実しているか

ICT化は導入して終わりではなく、活用することで初めて効果が出ます。

初期設定の代行や、操作に迷った時の電話サポート・チャットサポートなどのサービスが充実しているソフトを選びましょう。

障害福祉の訪問サービスのICT化におすすめのICTツール4選

ここからは、障害福祉の訪問系サービス(居宅介護・重度訪問介護・同行援護・行動援護)に対応しており、多くの事業所で導入されている代表的なシステムを4つ紹介します。

1. カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

2. Care-wing(ケアウイング)

3. かんたん請求ソフト(各種)

4. LINE WORKS(ラインワークス)

まとめ

障害福祉の訪問サービスにおけるICT化は、記録や連絡の手間を削減し、スタッフがケアに集中できる環境を作るための「未来への投資」です。

記録用紙でのやり取りやFAX、電話などを使っていた業務からの脱却は、事業所の安定運営に欠かせない要素となっています。

「どのソフトを導入すればいいのか迷っている」 「記録も請求もまとめて効率化したい」

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