地域密着型通所介護ソフトとは?導入すると介護職員の負担軽減になる?
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地域密着型通所介護は、決められた地域の中で行われる18人以下の通所介護です。小規模の事業所が多く介護職員の数も少ないため、ソフト導入によって仕事の効率化を図ることは、介護職員の負担軽減につながります。これ以外にも、ソフトを導入するとどんなメリットがあるか、ソフトを選ぶ時のポイント、ソフトの費用についてご紹介します。
目次
地域密着型通所介護ソフトの特徴とは?
2014年6月の介護保険法改正で、18人以下の通所介護が地域密着型通所介護に移行されました(施行は2016年4月)。地域密着型通所介護は地域との連携を強化することが目的です。そんな地域密着型通所介護におけるソフトは、通所スケジュール機能や給付請求機能などがあると助かります。地域密着型通所介護のソフトの機能には、次のようなものがあります。
地域密着型通所介護ソフトの機能
- ご利用者管理機能(フェースシート、アセスメント表)
- 通所スケジュール表示機能(日別、週別、月別)
- 通所介護計画書(実施記録書、サービス時間や手順)
- 請求・売上管理機能など
地域密着型通所介護ソフトを導入するメリットについて
① 通所スケジュールが一目でわかる
日ごと、週ごと、月ごとのご利用者の通所スケジュールを管理できるので、一目見れば、どのご利用者がいつ利用するかすぐにわかります。また、その日に通所介護を利用する人がすぐにわかります。さらに、ご利用者の「居宅サービス計画書」を見て、その月の利用実績予定を入力しておけば、すべてのご利用者の1ヶ月の予定表が出てきます。
② 国保連への請求、ご利用者請求が自動的に転記され仕事量が軽減できる
実績入力をすると、処遇改善加算などの煩雑な計算を自動計算して、国保への請求やご利用者請求に自動的に転記されます。そのため、事務作業の多い介護職員の仕事を軽減できます。クラウド型(ASP型)のソフトの場合、国保連への請求はソフト会社が一括して送信するところが多いです。
③ クラウド型(ASP型)ソフトはアップデートする必要がない
クラウド型(ASP型)ソフトは、介護報酬が改定になった際に、ソフトのアップデートをソフト会社に任せることができます。パッケージ型は、インターネットにつながらないソフトの場合、アップデートを自分でしなければなりません。
地域密着型通所介護ソフト選びを失敗しないためには?
① 通所スケジュール機能がついたものが便利
ご利用者は、その人によって利用する回数、曜日が違います。スケジュールにして管理できると、日ごと、週ごと、月ごとのご利用者一覧が一目でわかるのでとても便利です。
② クラウド型(ASP型)ソフトを選ぶかパッケージ型を選ぶか
クラウド型(ASP型)ソフトは、国保連への請求をソフト会社が一括して行います。もし事業所のパソコンが壊れても、請求データはソフト会社で保存されているため安心な上、介護報酬が変更になってもソフト会社がアップデートしてくれるので、手間がかかりません。一方、パッケージ型は、国保連請求向けのソフトが別途必要かつ、アップデートも自分で行わなければなりません。
一点、クラウド型(ASP型)は、常時インターネットにつながれたオンライン状態で作業を行うため、セキュリティがしっかりしていないと個人情報が漏れる可能性があります。そのため、事業所のニーズやセキュリティ状況によってクラウド型(ASP型)かパッケージ型か、どちらを選ぶかを決めると良いでしょう。
③ サポート体制がしっかりしているかどうか
ソフトが動かない、使い方がわかりにくいといった時に、すぐに電話や遠隔操作で対応できるソフト会社であるかが肝心です。例えば、「国保連の請求前に動かなくなった!」という場合に、電話がつながらないと大変です。ソフト会社のサポート体制がしっかりしているかどうかは、体験版を試して、サポートセンターに電話をかけてみると良いでしょう。
④ 使いやすい機能が入ったソフトであるか
介護職員全員が利用するため、誰にでも使いやすい機能でなければ、かえって業務効率が落ちてしまいます。これも体験版を使ってみると、ソフトが使いやすいか使いにくいかがわかります。
地域密着型通所介護ソフトにかかる費用について
地域密着型通所介護のソフトにかかる費用は、パッケージ型は初期費用が高く、月々が安いですが、クラウド型(ASP型)ソフトは初期費用が無料か安く、月々が高い傾向にあります。
まとめ
地域密着型のサービスは、原則その市町村のご利用者しか受け入れることができません。ご利用者数が少ないため、少ない職員で対応しています。ソフト機能である通所スケジュール機能や請求機能があると、介護職員の日々の事務仕事がかなり軽減されます。体験版を使って、事業所に合うソフトを選びましょう。