居宅介護支援の賠償責任保険とは?開業前に加入が必要!
居宅介護支援事業の開業を検討する方の中には、「なぜ開業前に賠償責任保険の加入が必要なの?」「賠償責任保険はどんな事故を補償してくれるの?」「賠償責任保険はどのように選べばいいの?」など疑問に思われてる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、居宅介護支援の賠償責任保険の基本から、賠償責任保険で補償される事故・損害の例、賠償責任保険の選び方などを解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
居宅介護支援の賠償責任保険とは?
まずは、居宅介護支援における賠償責任保険について解説します。
賠償責任保険とは
居宅介護支援における賠償責任保険とは、サービス提供中の事故により、他人にケガをさせたり、モノを損壊してしまった場合などに、賠償金等を補償してくれる保険です。
保険に加入することで、例えば「利用者宅の物品等を壊してしまった」といった場合に事業所に代わって保険会社が賠償金等を支払うことになります。
支払限度額や補償範囲などは、加入する賠償責任保険によって異なります。
賠償責任保険の加入を検討する際は、支払限度額や補償範囲・補償対象、プランごとの年間保険料などを比較しましょう。
賠償責任保険の加入義務
居宅介護支援事業では、明確に賠償責任保険の加入義務があるわけではありませんが、開業する際は、賠償責任保険に加入することをおすすめします。
その理由は大きく分けて以下の2つです。
①運営基準を遵守するため
1つ目の理由は、居宅介護支援の運営基準において「事故が発生した際には、事業者が速やかに損害賠償(他人への損害を金銭等などで補填すること)を行うこと」と定められているからです。
(事故発生時の対応)
第二十七条
~省略~
3 指定居宅介護支援事業者は、利用者に対する指定居宅介護支援の提供により賠償すべき事故が発生した場合には、損害賠償を速やかに行わなければならない。
賠償責任保険に加入していない状態で事故などが発生した場合、すぐに賠償金を支払えなかったり、賠償金を支払ったことで運転資金が不足し、事業の継続が困難になってしまったりする可能性があります。
運営基準を満たし、事業を継続するためには、賠償責任保険の加入を検討しましょう。
➁指定申請をスムーズに進めるため
2つ目の理由は、居宅介護支援の指定申請時に「賠償責任保険に加入していることを証明する書類の提出が求められる場合がある」ことです。
管轄する自治体によって指定申請時に求められる書類が異なりますが、賠償責任保険の証明書が指定申請時の任意提出書類となっている場合があります。
スムーズに指定申請を進めるためにも賠償責任保険に加入しておくのが良いでしょう。
賠償責任保険以外に居宅介護支援で加入すべき保険はある?
居宅介護支援事業を運営するにあたって、賠償責任保険以外にも、現場での事故やトラブル、経営リスクを軽減するために、加入を検討したほうが良い保険があります。
自動車保険
事業所が社用車を購入する場合、「自動車保険」への加入を検討しましょう。
例えば、利用者宅への移動中に車で事故を起こした場合の損害賠償や修理費用等を補償してもらえます。
法人用の自動車保険(法人契約)では、個人向けと比較し次のようなメリットがあります。
- 業務使用に特化した補償内容が選べる
- 職員を補償対象にできる
- 10台以上の社用車をまとめて契約できる
火災保険・地震保険
事業所の災害に備える「火災保険」や「地震保険」も、居宅介護支援でよく検討される保険の一つです。
「火災保険」は、火災だけでなく、落雷・風災・水災など幅広いリスクをカバーしてくれます。
補償の対象は契約プランによって異なりますが、一般的に建物や設備・備品(家財)が対象になります。
「地震保険」は、火災保険のオプションとして契約するケースが多いため、必要に応じて加入を検討しましょう。
個人情報漏洩保険
居宅介護支援では利用者様の個人情報を日常的に扱うため、「個人情報漏洩保険(サイバー保険)」も検討される保険の一つです。
「個人情報漏洩保険」に加入しておくことで、情報漏洩が発生した場合の賠償費用や対応費用を補償してもらえます。
賠償責任保険でカバーされる事故・損害は?
居宅介護支援における賠償責任保険では、業務中の事故・損害等に対して補償が適用されます。
実際に補償の対象となるケースには、以下のような例があります。
- 対人・対物事故
- 経済的損失
- 人格権侵害
業務中の思わぬ事故や損害に備え、安心して業務に取り組める環境を整えるためにも、賠償責任保険の補償内容はきちんと把握しておきましょう。
居宅介護支援における賠償責任保険の選び方
ここでは、居宅介護支援事業所が賠償責任保険を選ぶ際のポイントを3つのステップに分けてご紹介します。
①備えるリスクの明確化
まずは、どのようなリスクに備える必要があるのかを整理します。
例えば、以下のような状況が想定されます。
- 利用者宅の物を壊してしまった
- 誤った宛先に個人が特定できる内容を送信してしまった
現場でのヒヤリ・ハットなどを想定しながら、どのような補償が必要かを明確にしておくことが大切です。
➁保険についての情報収集
必要な補償内容を整理できたら、各社の保険について情報収集を行います。
以下のポイントを中心に確認するとよいでしょう。
- 保険料
- 補償の範囲
- 補償の対象
- 補償金額の上限
- 免責
- サポート体制
- 加入条件や特約の有無
③比較検討
最後に、集めた情報をもとに各社の保険を比較・検討しましょう。
事業所によって、必要な補償内容や希望する保険料などは異なります。
自事業所のリスクや予算に見合った保険を選ぶことが大切です。
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まとめ
ここまで、居宅介護支援の賠償責任保険の基本から、賠償責任保険で補償される事故・損害の例、賠償責任保険の選び方などを解説してきました。
賠償責任保険は居宅介護支援を運営する上で「加入することが望ましい」とされているので、開業前にしっかり検討しましょう。
居宅介護支援の開業にお困りのことがあれば『カイポケ開業支援』にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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