通所介護(デイサービスの)の賠償責任保険とは?開業前に加入が必要!
通所介護事業の開業を検討する方の中には、「なぜ開業前に賠償責任保険の加入が必要なの?」「賠償責任保険はどんな事故を補償してくれるの?」「賠償責任保険はどのように選べばいいの?」など疑問に思われてる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、通所介護の賠償責任保険の基本から、賠償責任保険で補償される事故・損害の例、賠償責任保険の選び方などを解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
通所介護の賠償責任保険とは?
まずは、通所介護における賠償責任保険の基本について解説します。
賠償責任保険とは
通所介護における賠償責任保険とは、サービス提供中の事故により、他人にケガをさせたり、モノを損壊してしまった場合などに、賠償金等を補償してくれる保険です。
例えば、介助中に介護職員が誤って利用者様にケガをさせてしまった場合、事業所に代わって保険会社が賠償金等を補償してくれます。
保険会社からの支払限度額や補償のカバー範囲は保険会社やプランによって異なります。
保険を検討する際は、支払限度額や補償範囲・補償対象、プランごとの保険料などを比較しましょう。
賠償責任保険の加入義務
通所介護事業では、明確に賠償責任保険の加入義務があるわけではありませんが、開業する際は、賠償責任保険に加入することをおススメします。
その理由は大きく分けて以下の2つです。
①運営基準を遵守するため
1つ目の理由は、通所介護の運営基準において「事故が発生した際には、事業者が速やかに損害賠償(他人への損害を金銭等などで補填すること)を行うこと」と定められているからです。
(事故発生時の対応)
第百四条の三
~省略~
3 指定通所介護事業者は、利用者に対する指定通所介護の提供により賠償すべき事故が発生した場合は、損害賠償を速やかに行わなければならない。
賠償責任保険に加入していない状態で事故などが発生した場合、すぐに賠償金を支払えなかったり、賠償金を支払ったことで運転資金が不足し、事業の継続が困難になってしまったりする可能性があります。
運営基準を満たし、事業を継続するためには、賠償責任保険の加入が必須と言えるでしょう。
➁指定申請を受けるため
2つ目の理由は、通所介護の指定申請時に「賠償責任保険に加入していることを証明する書類の提出が求められる場合がある」ことです。
管轄する自治体によって指定申請時に求められる書類が異なりますが、賠償責任保険の証明書が指定申請時に求められる書類となっている場合、その書類を提出できなければ、開業することが難しくなります。
賠償責任保険以外に通所介護で加入すべき保険はある?
通所介護事業を運営するにあたって、賠償責任保険のように「必須」とされるもの以外にも、現場での事故やトラブル、経営リスクを軽減するために、加入を検討したほうが良い保険があります。
自動車保険
事業所の車両で送迎を行う場合、「自動車保険」への加入を検討しましょう。
例えば、職員が送迎中に車で事故を起こした場合の損害賠償や修理費用等を補償してもらえます。
法人用の自動車保険(法人契約)では、個人向けと比較し次のようなメリットがあります。
- 職員を補償対象にできる
- 業務使用に特化した補償内容が選べる
- 10台以上の社用車をまとめて契約できる
火災保険・地震保険
事業所の災害に備える「火災保険」や「地震保険」も、通所介護でよく検討される保険の一つです。
「火災保険」は、火災だけでなく、落雷・風災・水災など幅広いリスクをカバーしてくれます。
補償の対象は契約プランによって異なりますが、一般的に建物や設備・備品(家財)が対象になります。
「地震保険」は、火災保険のオプションとして契約するケースが多いため、必要に応じて加入を検討しましょう。
業務災害保険
「業務災害保険(労災上乗せなど)」は通所介護で検討される保険の一つです。
職員が業務中にケガや病気になった場合、基本的に「労災保険」が適用されますが、それだけでは補償が十分でないケースもあります。
そのため、万が一に備えて、労災保険ではカバーしきれない部分を補う「業務災害保険」への加入を検討すると安心です。
個人情報漏洩保険
通所介護では利用者様の個人情報を日常的に扱うため、「個人情報漏洩保険(サイバー保険)」も検討される保険の一つです。
「個人情報漏洩保険」に加入しておくことで、情報漏洩が発生した場合の賠償費用や対応費用を補償してもらえます。
賠償責任保険でカバーされる事故・損害は?
通所介護における賠償責任保険では、サービス提供中の事故や損害に対して補償が適用されます。
実際に補償の対象となるケースには、以下のような例があります。
- 施設管理に伴う損害
- 事業所の階段の欠陥によって第三者が転落し、ケガをしてしまった。
- 被害者治療費など
- 介護施設で利用者が転び、骨折して入院してしまった。
このように、業務中の思わぬ事故や損害に備え、職員が安心して業務に取り組める環境を整えるためにも、賠償責任保険の補償内容はきちんと把握しておきましょう。
通所介護における賠償責任保険の選び方
ここでは、通所介護事業所が賠償責任保険を選ぶ際のポイントを3つのステップに分けてご紹介します。
①備えるリスクの明確化
まずは、どのようなリスクに備える必要があるのかを整理します。
例えば、以下のような状況が想定されます。
- 利用者様がトイレへ移動中に床に落ちている備品を踏みケガをしてしまった
- 送迎車の乗降時に利用者様が転倒してしまった
現場でのヒヤリ・ハットなどを想定しながら、どのような補償が必要かを明確にしておくことが大切です。
➁保険についての情報収集
必要な補償内容を整理できたら、各社の保険について情報収集を行います。
以下のポイントを中心に確認するとよいでしょう。
- 保険料
- 補償の範囲
- 補償の対象
- 補償金額の上限
- 免責
- サポート体制
- 加入条件や特約の有無
③比較検討
最後に、集めた情報をもとに各社の保険を比較・検討しましょう。
事業所によって、必要な補償内容や希望する保険料などは異なります。
自事業所のリスクや予算に見合った保険を選ぶことが大切です。
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まとめ
ここまで、通所介護の賠償責任保険の基本から、賠償責任保険で補償される事故・損害の例、賠償責任保険の選び方などを解説してきました。
賠償責任保険は通所介護を運営する上で必須と言える保険なので、開業前にしっかり検討し、加入しましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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