通所介護(デイサービス)をフランチャイズで開業するメリット・デメリットとは?
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通所介護(デイサービス)の開業をお考えの方の中には、フランチャイズでの開業を検討されている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、通所介護(デイサービス)をフランチャイズで開業する際の流れや、メリット・デメリットについて解説します。
目次
通所介護(デイサービス)とは?
デイサービス(通所介護)とは、要介護1以上の利用者様に施設へ通ってもらい、入浴・排せつ・食事等の介護や、生活等に関する相談および助言・健康状態の確認、機能訓練などを行う介護事業所です。
利用者様の社会的孤立感の解消・心身の機能維持、ご家族の身体的・精神的負担を軽減することを目的としてサービスを提供します。
フランチャイズ(FC)とは?
フランチャイズとは、フランチャイズ本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、加盟店が対価を支払うことで本部から商標の使用権、サービスや経営のノウハウなどを得られるビジネスの仕組みです。
フランチャイズには大きな特徴が二つあります。
フランチャイズ(FC)の特徴①加盟金
一つ目の特徴は「加盟金」です。
これはフランチャイズに加盟する際にフランチャイズ本部へ支払うお金のことです。企業により金額は異なりますが、通所介護(デイサービス)における加盟金の相場は、おおよそ100万〜500万円となっています。
フランチャイズ(FC)の特徴②ロイヤリティ
もう一つの特徴は、「ロイヤリティ」です。
これはデイサービスの運営開始後、毎月、フランチャイズ本部へ支払うお金のことをいいます。ロイヤリティは、「毎月、固定の金額を支払う場合」と「売上に対し一定の割合を掛けて計算した金額を支払う場合」があり、こちらも加盟金同様、企業によって計算方法や金額が異なります。
通所介護(デイサービス)のフランチャイズ(FC)での開業の流れ
ここでは、フランチャイズに加盟して開業する場合の開業までの流れをステップごとにご説明します。
①説明会への参加・資料請求
最初にステップは、自身の希望に合ったフランチャイズ企業を探すため、説明会への参加や資料請求を行い、情報収集することです。
集めた情報からフランチャイズ企業ごとにどのような特徴があるのかを確認し、目星をつけます。フランチャイズ本部の理念や加盟している店舗の雰囲気などを比較して、加盟先を決めましょう。
②加盟申込・審査
次のステップは、フランチャイズ企業への加盟申込です。
加盟申込をすると、フランチャイズ企業側で「経営者としての姿勢」や「本部の経営理念や経営方針に対する理解や共感度」などを基に、加盟の可否が審査されます。申し込みをすれば必ず加盟できるわけではないので、留意しておきましょう。
③物件選び
その次のステップは、物件選びです。
一般的にはフランチャイズ本部から立地・物件の調査などのサポートを受けながら、自分で選んだ物件を契約することになります。通所介護(デイサービス)では、設備基準に定められる面積や区画、設備を満たす物件でであることを前提に、立地や広さ、賃料などを比較して物件を選ぶことになります。
④資金調達・人材確保
その次のステップは、資金調達です。
物件の契約に係る費用や改装費用、設備・備品の購入費用、人件費、開業後の運転資金に加え、フランチャイズの加盟金などの開業に必要な資金を調達しなくてはなりません。自己資金だけでは不足する場合、銀行や信用金庫などの金融機関から融資を受けて資金を調達することになります。
⑤契約
最後のステップは、フランチャイズの契約です。
フランチャイズ本部の審査に通り、資金を準備できたら、フランチャイズの契約を結ぶことになります。契約の際は、契約の内容を詳細まで理解した上で契約を結びましょう。もし不安を感じる場合は、専門家に相談するのも良いでしょう。
フランチャイズ(FC)で通所介護(デイサービス)を開業するメリットとは?
フランチャイズに加盟して開業するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここでは、フランチャイズに加盟してデイサービスを開業するメリットをご紹介します。
メリット①サポートがあり開業までスムーズ
フランチャイズ本部から開業に必要な手続き等についてのサポートを受けられることが挙げられます。
開業についての知識がない状態でも、いつまでに何をしなければいけないのかを教えてもらえるので、スムーズに開業の手続きを進められるでしょう。
メリット②本部のブランド力を活かせる
フランチャイズのブランド名を使用できることもメリットに挙げられます。
フランチャイズのブランド名に知名度がある場合、ブランド名を活用した集客ができ、利用者獲得・人材採用がしやすくなります。
メリット③事業運営のノウハウを学べる
実績のある経営ノウハウを得られることもメリットです。
開業経験がない人にとって、実績のある事業所運営について知ることができ、サポートを受けることができることは大きなメリットになります。また、従業員向けの研修を行っている場合もあるので、従業員の育成環境も構築できるでしょう。
フランチャイズ(FC)で通所介護(デイサービス)を経営するデメリットとは?
一方で、フランチャイズのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、フランチャイズに加盟してデイサービスを開業するデメリットをご紹介します。
デメリット①経営の自由度が低い
経営の自由度が低いという点がデメリットです。
フランチャイズに加盟すると、加盟店は本部の方針に沿った運営が求められます。皆様が実現したい理想の支援の方針等があった場合、その支援の方針がフランチャイズの方針と合致しなければ実現することができません。この点を理解して加盟するフランチャイズを選びましょう。
デメリット②コストが大きい
費用の負担が大きいこともデメリットとして挙げられます。
冒頭でも記載したように、フランチャイズに加盟すると初期費用として加盟金の支払いがあり、運営を開始した後は毎月ロイヤリティの支払いが発生します。これらの費用の負担があるため、フランチャイズに加盟しないで開業するよりも負担が大きくなってしまいます。
デメリット③契約期間に条件(縛り)がある
契約に期間の縛りがあることもデメリットです。
フランチャイズ契約では、一般的に途中解約に関して3年〜5年の縛りが設けられています。契約期間中に契約を解除する場合は、例え経営難による閉鎖であっても、違約金が発生する可能性があります。
デメリット④本部のブランドイメージの影響を受けてしまう
ブランドイメージの影響を受けてしまうことは、メリットでもありデメリットにもなります。
例えば、ブランドイメージが損なわれるようなことが起きた場合、皆様の事業所では適正な運営を行っていたとしても、そのブランドの悪いイメージが伝播してしまい、利用者や家族、関係機関等からの印象が悪くなってしまうでしょう。
通所介護(デイサービス)のフランチャイズ加盟時の費用を比較
フランチャイズ企業4社の加盟時にかかる費用を比較しましたので見ていきましょう。
企業例 | A社 | B社 | C社 | D社 |
---|---|---|---|---|
加盟金 | 330万円 | 280万円 | 300万円 | なし |
ロイヤリティ | 16.5万円 | 13万円 | 売上の5% | 売上の5% |
開業資金(目安) | 3,500万円 | 1,030万円 | 1,681万円 | 500万円 |
フランチャイズ(FC)以外の開業サポートを受ける方法
ここではフランチャイズに加盟する以外の「通所介護(デイサービス)の開業サポート」についてもご紹介します。
カイポケ開業支援サービス
『カイポケ開業支援』では、通所介護(デイサービス)の行政手続きに関する情報提供や開業スケジュールの作成など、開業の様々なサポートを無料で提供しています。
「身近に開業について相談できる人がいない」、「インターネットでの情報収集では分からないことが多い」といった悩みをお持ちの方は、「開業について詳しく聞く」からカイポケ開業支援へご相談ください。
士業の開業サポート
税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士など専門家も開業のサポートを行っています。
それぞれの専門家が法人の設立、資金調達、許認可の取得、収支計画の作成などを専門的な立場から支援を行っています。また顧問契約を結ぶことで、開業後も継続的にサポートを受けることが可能です。
まとめ
通所介護(デイサービス)をフランチャイズで開業するメリットやデメリット、フランチャイズ以外の開業サポートなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
フランチャイズは、それぞれの企業に特徴があるため、コストや開業サポートの内容などを比較し、ご自身のニーズに合ったフランチャイズを探しましょう。
もしフランチャイズの情報を集めて検討し、フランチャイズ以外で開業をお考えでしたら、ぜひ無料で開業サポートが受けられる『カイポケ開業支援』までお問い合わせください。専任の担当者が開業までサポートさせていただきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。