自宅を使ってデイサービスを開業できるの?
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デイサービスの開業を考えている皆様は、どこで開業するのか迷ったり、物件の賃貸料を抑える方法を考えたりする中で、「自宅を使ってデイサービスが開業できないのかな?」という疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、自宅を使ってデイサービスを開業できるのかどうかについて、デイサービスの設備基準と合わせて説明しています。
目次
自宅を使ってデイサービスを開業できるの?
自宅を使ってデイサービスを開業できるかどうかは、物件の状況(デイサービスの区画と居住スペースとの分離)についての「都道府県・市町村(指定権者)の判断」によります。
通所介護の設備基準に「設備は、専ら当該指定通所介護の事業の用に供するものでなければならない」という記載があるため、明確に事業のための区画と居住するための区画が分かれている場合は、自宅と同一の建物であったとしても許可される可能性があります。
また、住まなくなった自宅や中古住宅を設備基準を満たすように改装し、デイサービスの物件として活用している事例があります。
通所介護(デイサービス)の設備基準
通所介護の設備基準は「指定居宅サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準」に定められており、食堂や機能訓練室、相談室といった最低限配置しなくてはならない設備や備品などが定められています。
指定申請を行う際は、設備基準を満たしていることを証明するための書類を提出することになります。
【通所介護の設備基準に定められる設備・備品の一覧】
- 食堂
- 機能訓練室
- 静養室
- 相談室
- 事務室
- 消火設備など非常災害時に必要な設備
- 地域密着型通所介護の提供に必要なその他の設備・備品
自宅を使ってデイサービスを開業するメリット
自宅を使ってデイサービスを開業するメリットは、『物件取得費用』や『物件の賃貸料』を節約できることです。
また、事業所と同一の建物に居住することによって『通勤の負担を減らすこと』ができます。
一方で、デイサービスの区画と居住スペースとの分離されているとはいえ、職場との距離が近すぎることから『プライバシー』や『仕事から離れられない』などの問題が起きる可能性もあります。
まとめ
自宅を使ってデイサービスを開業できるかどうかは、事前に指定権者(都道府県・市町村)に確認しましょう!
確認し認められるようでしたら、設備基準を満たすための改装等を行うことになります。
ここでご紹介した内容が皆様のデイサービスの開業準備のお役に立てば幸いです。